短歌4〜希望の星
私には二人の息子がいる。
大学生と高校生になり、親の役目は何とか果たせたと思えるまでに成長した。
もともと、男の子が欲しかった私にとっては男子二人を授かった事は最高に幸せなことだったが、元夫の家は男系家族。
義母や元夫は女のコを欲っしていた。
それでも家を継ぐ男子は一人は必要。
長男が生まれた時は、元夫のにそっくりな男児に大喜びしていた。
問題は二人目。
二人目こそ、女のコ熱望論はますます大きくなった。
それに合わせて、私も女のコを…と思ったけれど、検査で男児と判った時は、一人ニンマリしたものだった。
もちろん、最終的には授かった我が子は可愛いに決まっているが、私にとっては良い意味で期待を裏切ってくれた次男を『戦友』のようにも感じる。
次こそは女児をと願う人々ぞ
母の希望を叶えし次男
授かった子はなんであっても愛おしい。
そうえいば、次女である私は、子供の頃父に聞いたことがある。
「ホントは男の子が欲しかった?」
すると父は一瞬の間もなくこう言ってくれた、
「お父さんは男の子なんてちっとも欲しくなかった。女の子が良かったよ」
あの時の会話を今も覚えているは、嬉しくて安心したからなんだと思う。
私も次男に胸を張って「男の子で良かった」と言える。