短歌18〜ただいま貴方
自己紹介でも触れているが、私は現在二人目の夫と暮らしている。かれこれ12年になる。時が経つのは早いもの・・・。
前の夫との結婚生活も12年ほどだったので、同じくらいの時をすでに今の夫と過ごしていることになる。
これまでの12年間は決して順風満帆なものではなかった。結婚生活とは上機嫌なときよりも、圧倒的に不機嫌なときのほうが長いものなのかもしれない。
それでも自分で選んだ人生。子どもたちや母を巻き込んだからには、「やっぱり失敗だった」なんて言えるわけがない。
何度も喧嘩しては仲直りし、時にベッドを離して寝るような冷戦期もあった。
「子はかすがい」というけれど、息子たちと夫に血縁はない。とても仲良くしてくれているけれど、一旦私との関係が悪化すれば当然家族にも優しくなれない。
これまで何度も別れようと思った。家を捨てて息子と母を連れてどこかに引っ越そうとも思った。
それは夫も同じこと。きっと何度も田舎に帰ろうと思ったに違いない。
それでも今私達は一緒に暮らしている。
二人を繋げてくれているのは柴犬モミジなのかもしれない。「子はかすがい」ならぬ「柴はかすがい」だ。
最近の私達は結構仲がいい。
息子たちが大きくなって、私の心を占める割合が変わってきたからだと思う。
週末は日用品の買い出しをして、You Tubeでみたバズレシピを参考に献立を考える。
夕ご飯は私が1〜2品作り、夫も1品作るようになった。あんなに面倒だったごはん作りも、一緒に作業する人がいるだけでこんなにも楽しくなるのだと初めて知った。
夫も、短時間でおかずを何品も作ることが、どれほど大変なことか身を持って分かってくれた。
今まで、私の人生のすべてが息子たちでいっぱいになっていた。それがとても幸せだったし、夫が理解を示すべきだと思ってきた。
でももっとバランスを保ってうまくできたはずなんだ・・・。
これからの人生に、夫がいなくなるのは寂しいし、考えることができない。重い荷物も持てないし、車だって運転してほしい。モミジの散歩だって1人より二人のほうが楽しい。
そして何より、なんだかんだ言っても気が合う人だ。
休日の朝はコーヒーを入れる。
「ありがとう」と言って夫が受け取る。
当たり前の日常が、今はとても心地よい。
月曜の朝から週末が待ち遠しい、最近の私達夫婦なのである。