自己嫌悪
先週、毎月の定例会議があった。
今まで、私の上司が資料をまとめて、エリア担当の発表をしてくれていた。
しかし今年からは、上司が本部の仕事を兼務するため、私を軸に二人の後輩と3人で発表することに決まった。
各エリア発表は5分。
うちの上司は、アドリブが効くタイプで、事前準備よりもぶっつけ本番タイプ。
オーラがあって、堂々と発表してきた人だ。
一方、私は昔から人前で話すのが嫌いだし、苦手意識も持っている。そんな私だが、今後はこういう機会が増えてくることは目に見えている。
アドリブが苦手なら、事前準備をしっかりやるしかない。私は、後輩二人と入念に資料を作り、時間を計りながらリハもした。
事前のリハでは、通しで5分を数秒過ぎて終了。セリフを見ながらこのタイムということは、当日は確実にタイムオーバーだ。私的にはもっと短くしておきたかったが、上司を含め、後輩も「まー、なんとかなるでしょう!」という感じで、私の不安は私だけの胸にはりついたまま、当日を迎えるしかなかった(そう、いつもみんな時間オーバーが鉄板だ)
なのに、なのに。
当日、まさかのタイムキーパーが【あと○分】のプレートを持って後方に準備しているではないか!
しかも、他のエリアはほとんど一人で発表している。5分という短い発表の中、3人交代とは、初めから無理があったのでは?不安は一気に私を支配していった。
私達の順番になり、一人目が発表を始めると、やはりリハのようにスムーズにはいかない。すでに予定より30秒オーバー。
2番目の後輩は原稿しか見てないから、時間が押していることに全く気付かず、急ぐでもなくマイペースに進めて、すでにタイムキーパーから【終了の時間です】が出された。
そんな状況でバトンタッチされた私は、頭の中は真っ白。事前に記憶していた言葉だけは、スラスラと口から発していたようだ。
それでも途中、セリフが一つ抜けたことをきっかけに、最後カミカミで終了することになってしまった。
あんなに一生懸命準備したのに…という情けない気持ちと、やっぱり私はこういうの無理なんだ…という絶望をたっぷりと味わった。
小心者で対応力のない自分が、本当に嫌になった。
こんな経験は二度としたくない。
強い自分になりたい。
それが今の私のすべてだ。
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