家庭で取り入れるアーユルヴェーダ🌿自家製ギーの魅力とレシピ🫙
はじめに
ギー(Ghee)は、古代インドで生まれた伝統的な精製バターで、現代の健康志向の高まりとともに、世界中で注目を集めている食材です。酸化しにくく、煙点がおよそ250度と高いので揚げ油としても使用でき、普段のお料理からお菓子作りまで様々な使い方ができます。みなさんは普段、お料理に使っている油の質について考えたことはありますか?まだ、サラダ油(キャノーラ油など)を使っている方がいましたら…ぜひこの機会にお家で自家製ギーを作って、身体に取り入れる油を上質な油に変えてみませんか?
1. ギーの基礎知識
1-1. ギーとバターの違い
成分の違い
バター:乳脂肪分、水分、乳タンパク質、乳糖を含む
ギー:純粋な乳脂肪分のみ(水分、タンパク質、乳糖を除去)
1-2. 栄養価と健康効果
含有される栄養素
ビタミンA:視力維持、皮膚の健康に重要
ビタミンD:カルシウムの吸収を促進
ビタミンE:抗酸化作用
ビタミンK2:骨の健康維持
オメガ3脂肪酸:抗炎症作用
共役リノール酸(CLA):代謝促進
健康上のメリット
消化を助ける
免疫システムを強化
抗炎症作用
腸内環境を整える
体を温める効果
2. 手作りギーの詳細レシピ
バターの選び方
無塩バター:オーガニックが理想的
グラスフェッドバター:より栄養価が高い
推奨量:400〜500g程度
必須アイテム
厚手の鍋
木製または耐熱性のへら
ステンレス製のザル
蒸らし布またはガーゼ(新品を使用)
清潔なガラス瓶(事前に煮沸消毒)
キッチンペーパー
・作り方
バターを溶かす(約5-7分)
中火でゆっくり加熱
全体が溶けて液状になるまで待つ
このときの温度は約60℃
アク取り(約10-15分)
白い泡が出てきたら軽く取り除く
大きな泡が出なくなるまで
80-90℃をキープ
じっくり煮詰める(約15-20分)
弱火~中火で加熱
底から小さな泡が出る状態を維持
温度は約120℃前後を保つ
完成の目安
液体が透き通った金色に
底に茶色い沈殿物が見える
香ばしい甘い香りが立つ
濾過
ガーゼを2-3枚重ねて濾す
沈殿物が入らないよう注意
必要に応じて2回濾す
保存方法
室温で完全に冷ます(2-3時間)
蓋はせず、キッチンペーパーで覆う
完全に冷めてから蓋で密閉
ラベルに作成日を記入
まとめ
ギー作り、最初は少し手間に感じるかもしれませんが、コツをつかめばとても簡単です。市販のギーは高価なものが多いので、購入するよりもお家で作った方が経済的です。健康面での効果も高く、たくさんのメリットがある素晴らしい食材です。この記事を参考に、ぜひご家庭でギー作りにチャレンジしてみてください。少しずつ経験を重ねることで、必ず美味しいギーが作れるようになりますよ。キッチンに自家製ギーを常備していろいろなお料理に使ってみてくださいね。