卒業ののちに
彼からは卒業をした。
大晦日の最後の日まで、連絡をしたくて
もう友達だよって連絡をしようか迷いに迷って
でもまた連絡をしてやりとりが再開してしまったら引き戻されてしまうと思い、
もう連絡はしなかった。
紅白歌合戦が、彼を想って聴いてきた曲たちが次々と流れて、
知らぬ間に涙が流れていました。
彼もきっと、わたしのそれを知っているから、
年の最後に思い出してくれていたらいいななんて思いながら。
きっと、最後に涙を流させてくれたんだと思うことにした。
そして、彼はもう別の方向を向いている。
自分の未来に向かっている。
わたしも未来に向かって動き出した。
わたしは、繋がりを大切にしたかった。
男女という関係性ではなく、それを超えた人間としての絆。
それが彼との間にはあるのだと、勝手に思っていた。
でもどちらもというわけにはいかないんだ。
わたしはもう別のパートナーを探し始めた。
だから吹っ切ることができて今こうして気持ちを綴っている。
かれのうたは、わたしやっぱり応援しているね。
傷つけられたけれど、傷ついたけれど、
やっぱり夢を共に追った期間はわたしにとってはずっと大切で変わらない。
お互い、幸せになってまたどこかで会おうね。
お互いの幸せを祝福しあえたら素敵だな。
今はそんなふうに、気持ちが変化してきています。
だから、またね。またいつかどこかでね。
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