なんたって大学生なのだよ
ご無沙汰しております。ご無沙汰し過ぎかもしれません。ここ数ヶ月、全くもって徒然ではない日記です。
先日、僕のアルバイト先の塾で進路調査が行われまして。高校2年生の生徒さんたちに、志望校とか将来の夢だとか、書いてもらったわけです。
ある生徒さんは、化学が好き。だから化学の学べる大学に進学したい。と。大学卒業したら、研究職に就きたいって。良きかな良きかな。僕は化学全然わかりませんけど、英語一緒に頑張ろうね。
でもね、みんながみんな、志持てるわけじゃない。
またある生徒さんは、全然ペンが進まない。志望大学も決まらないし、志望学部もわからない。なんで?って聞いたら、別に勉強がしたいわけじゃないって。わーかーるー。なんて言えないので、じゃあ将来の夢から逆算してみたら?って聞いたら、辛すぎない仕事で生きていけるお金もらえれば何でもいいって。わーかーるー。これは言った。
そういえば、僕とよくお話してくれるあの人も、大学に進学したのは社会に出てナメられないようにするためって言ってたな…
純粋に勉強がしたくて大学に行く人だけではないんだな。
大学にとっちゃなんたる不誠実な話だ。である。
勉強は贅沢だ!
勉強したくないのに受験するな!!
何しに来た!帰れ!
ごもっともである。
ごもっともであるが、物申したくもある。
大学に行ったら、贅沢させてもらってるんだから、勉学に励むべきである。それは言うまでもない。言ったけど。
でも、勉強したくなくても大学に行く人は、珍しくないし、まして悪でもないと言い切りたい。うおー。
そもそも日本において、大学の社会的役割は研究機関というだけに留まらないはずで、日本企業の新卒一括採用制度、長期雇用慣行に照らせば、人材の基礎育成もまた重要な役割なはずなのである。
4年間、大学という場に身を置いて、様々な経験ができる。就職してしまったらできないことも。勉強以外にたくさん。それが人生の糧になって卒業後に活かせるんだもの。人々が大学に求めるものは、教科の勉強だけじゃないってこと。
例えばサークル活動で酒の怖さを知ったり?
例えば学内の留学生に話しかけてみたり?
例えば長ーーーい旅行に行ってみたり?
例えばYouTuberになってみたり?
どんな経験ができるかなんて、入学する前はわからないかもしれない。4年間、何を身に付けられるかわからないし、勉強も好きじゃないけど、大学での時間に何か価値を感じるから受験するのだ。
だから僕は、勉強したくないし、楽して稼ぎたい、でも大学には行きたい、そんな君を責めたりしないよ。
ただ、興味のない単位を取ることほど苦痛なことはない。なるべく興味のある学科を探すんだ。(遺言)
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