良い物語を描くのだよ
どーもどーも!在宅多忙マンでございます!元気に挨拶したのも束の間、レポート地獄の渦中にあってブログなんか書いてていいのかという焦燥感。罪悪感。背徳感。背徳感ってなんか楽しそうですよね。ええ楽しいですとも。この野郎!
さて、訳のわからない独り言は後でするとして、今日は物語を紡ぐお話。小説家になるとかいう話ではないです。期待した皆さん、心からお詫び申し上げます。この野郎!
さてさて、リモートとはいえ大学があるわけで、僕もそこそこの歳だからゼミというものに所属している。必修だからね。知らない人のために記しておくと、僕は経済学部経済学科所属にして経済学をさして学ばず、もっぱら経営学をかじりまわしている。そんでそのゼミってのも、経営を中心に、研究書と実例をもとに議論を深めるのが主な活動。
こんな僕も高校生のときは、何も深く考えずに経済学部を志望していた。「経営学部は?」と聞かれると、「あんな金儲けのための学問は学問とは言えない」とかいう拗らせ全開の理論で「絶対に受験しない」と答えていた。
ある大学の出願で、迷うことなく経済学部に応募したところ、僕の周りの経済学部志望者はこぞってその大学にだけ経営学部で応募していた。受験が終わってから、経営学部はキャンパスが都心部にあるが、経済学部は辺境キャンパスであることを知った。そのくらい、経営学部というものに興味がなかった。
そんな僕がなぜ現在経営学部さながらの経済学部生になったのか、それは、経営学の持つ「人間味」に惹かれたからだ。僕の大学の経済学部では、一年次に経済学、経営学、法学の基礎の基礎が必修となっている。そこで僕なりに経済学と経営学を見比べたとき、経営学が僕を強く惹き付けたのだ。
ここで「経済学と経営学って何が違うねん!」って人のために、僕なりの解釈を簡単に説明させていただこうと思います。しがない学生の立場ですので、正当性は保証しないよ!
まず経済学は、まさに「経世済民」、つまり世の中の動きを捉えて、皆が最大限幸せになる方法を探す学問。だと思う。マクロ経済学とミクロ経済学とで規模は違うけれど、基本的には登場人物が合理的な行動をすることを前提として話が進む。これは、社会の動きを平均的に捉えて最善の行動を決めるのに役立つ。
これに対して経営学は、社会の中の企業一つ一つに焦点をあてて話が進む。こっちの企業で成功した行動が、あっちの企業では大失敗を引き起こしたりする。企業の行動と結果との間には、様々な因果関係が複雑に絡んでいるからだ。例えばその企業の組織形態、給与体系による社員のモチベーションとか、その企業がターゲットとする消費者層とか、企業の持つ資金と技術の度合いとか、、そんな因果関係を解き明かして、企業に関わるすべての人が最大限幸せになる方法を探すのが、経営学。だと思ってる。
経営学を学んで登場するのは、人間である。企業は単に金儲けのためではなく、それによって雇用を創出して社員の生活を守り、事業によって消費者を豊かにするために存在する。そこでは、企業という無機質なものではなく、社長、社員、お客さんといった人間が活動している。人間だから、いつでもどこでも合理的な行動をするとは限らない。一見合理的じゃないのに、イノベーションを起こす企業がある。その成功の因果関係を探す。そこが経営学の面白いところ。この人間味に興味沸騰して、今の僕に至る。
今日は長くなりそうですね。一旦休憩しましょう。
自粛生活で画面を凝視する時間が激増してますよね。一定時間おきに、空とか眺めたりするといいですよ。もう梅雨になりますケド。
さあ後半。そんな僕が大好きな経営学のゼミで、この間「ストーリー戦略」なるものについて議論をした。ストーリー戦略ってのは僕が勝手にそう呼んでるだけなんだけど、簡単に説明すると、短絡的な因果関係に囚われた戦略じゃなくて、目標に向けた良いストーリーを描いた上で戦略を作りなさいよ。って話でした。
ここで批判される「短絡的な因果関係」ってのは例えば、「売上が落ちたから給料減らそう」とか、「今タピオカブームだからタピオカ新商品出そう」とかそんな感じ。現状への対応としては合理的だけど、その先が見えてないんだな。これでは企業は上手くいかないって偉い人が言ってた。
対して「ストーリー戦略」は、目標を設定したら、そこに対して因果関係を繋いで道筋を立てる。という戦略。これを、その偉い人は「良いストーリーを描く」と表現してた。物語っていうのは、筋が通ってなきゃ面白くない。伏線引きまくって回収してないとか、回収しないなら描く意味ないやん。対して面白い物語は、見事に伏線を回収する。意味のないシーンはひとつもない。これが「良いストーリー」であり、これを企業経営でやるのが「ストーリー戦略」。これは例えが難しいんだけど、受験勉強なんかを例にしてみようかしら。
受験勉強の目標は、志望校合格だ。ゴールを決めたら、次は自分の現在地を知る。どの教科がどのくらい理解できているのか、勉強に使える時間はどのくらいあるか、等々。ゴールとスタートラインを確認したら、合格に繋がる道筋を描いて実践する。一見因果関係の見えないことでも、しっかりと筋の通ったことをするのがポイントだ。例えば僕は受験期に小説を読んだりしていた。これは僕のなかでは筋が通っていて、実は小説を読むことで活字に慣れ、速読につながっていた。伏線ですねえ!
一方で、苦手な数学の定期テストのためにテスト範囲だけ勉強するのは、僕にとっては短絡的で意味のないことだった。基礎が固まっていない状況でテスト範囲の解法だけ暗記しても、本番の受験ではなんの役にも立たないから。伏線回収できん。これがさっき言った「タピオカ売ろ!」のほう。
こんな風な戦略を、企業の経営においても実践している。あれあれ?企業の経営戦略の話なのに、僕個人の受験を例にしていた。そう。企業の戦略は個人の生き方に通じているし、人間の生き方は企業の在り方に通じているのだ。よく考えたらそりゃそうだよね。企業に関わらず、組織を作っているのは人間なんだもの。
つまり何が言いたいのかというと、経営学でいう「良いストーリー」っていうのは、僕の生き方にも応用できるってこと。僕の目標は今のところ、食いっぱぐれないことだから、それに向けて出来ることを一つずつ、今は意味のないことだってコツコツやっていこうかな。
このブログだってそうかもしれないのだ!へけっ!!
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