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近況202208

気がついたら盆や甲子園どころか、8月が終わりそうになってて時間の流れの早さに戦慄している。というのはいつもの事である。学ばない男、俺。

今月はバイクをいじって、そして走って、そればっかりの日々だった。楽しい。
音楽とかよりもバイクいじっている方が楽しい。昔の自分からは考えられないような思考回路で、なんだか音楽をやっていた今までの自分が嘘のような感覚さえある。
ここ10年くらいは自分の携わる音楽と、それを取り巻く環境が常に心のどこかで全部が嘘のように感じていたし、それが本当に嘘かも知れないというタイミングで誰かが「嘘じゃないよ」と言ってくれてたおかげでギリギリそれが嘘じゃないと信じてなんとか生きているような状況なんだけど、どんどん音楽に携わることが減っていくと、その信心のような感覚もどんどん擦り減ってやっぱり嘘じゃないかという気になってくる。

その疑心の隙間にスッと入り込んだのがバイクで、今俺がギリギリ人たらしめている要因の80%くらいは占めていると言っても過言ではない。
きっとバンドマンが彼女との結婚などの将来を考えた時に音楽を辞めるという決断をしてしまう思考回路はこういうことなんだろうな。昔俺もあと一歩のところでそうなったことがあったけど、今じゃなくて本当によかったと心から思う。多分今俺にそういう人がいたらその人と家庭を持つことを本気で考えていた気がする。いないというのもそれはそれなんだけど。

そんな思考回路でバイクをいじっているので、熱中度合いで言ったら音楽の比じゃない。元々カスタムしやすい車種というのもあるけど、譲り受けてからというもの

クラッチワイヤー交換
ブレーキパッド交換
ハンドル及びグリップ交換
ドライブスプロケット交換
タンク交換
リアフェンダー塗り直し
シート中綿交換

これまでに手をつけた範囲だけでもこれだけある。多分あともう何点か手を加える。少しづつ自分の理想と、走っててもう少しこうだったらという願望の両方が叶っていく感覚は不思議で、そして何より楽しい。
子供の時にプラモデルとかのクラフトホビーは殆ど通らなかったけど、この歳でここまでハマるとは正直思わなかった。人生って分かんないもんだ。

とまあ、バイクに関するネタだけでもこれだけあるので、きっとこの先投稿される記事はそれらのもので埋まっていくだろう。音楽活動がない限り。
とは言うものの、先月こなした音楽仕事がひとつ公に発表されたので、ひとまずはそれを紹介しようと思う。ちゃんとタイトルの近況にこの文章の内容がリンク出来た…!

この曲のベースを弾きました。
この曲の作家さんがベーシストを探していたようで、イロハ君に紹介してもいいかと訊かれ二つ返事でOKし、その上で俺のプレイスタイルを気に入っていただけたようで、今回のこの曲の演奏と相なった。

ベースが打ち込みであること以外、全てがほぼ完成されたトラックで送られてきたので、まず驚いたのがその音源のクオリティの高さ。デモの状態とかじゃなく、ベース以外の全てがもう完璧な状態だった。普段はドラムを録って、その次に出番が来るのでギターなどの上物はプリプロ時のテイクか、時には全く無いなんて事もある。そんな状態で録音をこなす事が多いので、今回は最初凄く面食らった。
が、そんなのもすぐに慣れてその驚きはそのまま俺のテンションを上げる要因になった。歌もしっかり録音されているので、そこに対して自分はどういう立ち位置でこの音楽に添うか。普段スタジオでやってるようなライブに向けてのリハに近い気持ちで録音に臨めたのが、個人的に結構良かったポイント。

使ったベースはMusicman StingRayにフラット弦を張ったもの。
最近よく聴いているミスチルの影響でフラット弦の音作りに凝っていたので、そのまま今回のレコーディングにも活用した形。これ、音そのものを気に入ってもらえなければ全録り直しもあったまあまあなギャンブルだったんだけど、最初に提出した時にそこのリテイクがなかったので事なきを得た。良かった!
途中スラップのパートがあるんだけど、そこを聴いてもらえると結構一般的なラウンド弦との音の違いが分かると思う。独得のちょっとハナ詰まったような音の質感なんだけど、ベース本体のプリアンプセッティングで高音域を強調してバランスを取った最近じゃあまり聴かないタイプの音になったと思う。

フレーズに関しては基本的に打ち込みのフレーズを軸に「格好いいテイクください」という、非常に分かりやすく非常にやりやすいオーダーだったので、そこまで時間もかからずに録音出来た。
何が良かったかって、歌が入っていたのがデカくて、これがシンセメロとかだったらボーカルの声質とか歌い回しとかを考慮したフレーズが組めないなんてのもたまにあるんだけど、今回はその歌がちゃんとあるのでそこに合わせてどう自分の我を出すか。という、普段バンドでやっている事をほぼ再現出来た状態でフレーズを組む事が出来たのが、今回の曲のことベースに於いてのクオリティに出ていると思う。

まあ能書きはこれ以上いいとして、曲を聴いてくれ。

格好いいでしょ。携われて良かった!
それにしても今年、ようやくまともな音楽活動の発表が出来た気がする。
実は先月にもうひとつ録音したものがあるんだけど、それは来月に発表出来ると思う。そう信じたい。
まだ、死んでません。
もうちょっとだけ、俺の音楽生活は続くんじゃ!


以下は、そんな音楽のもう少し深い話をするよ



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みゆきさんの内面。ちょっと言いづらい話とか(特定の何かを貶める内容はありません)

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