
202502
定期的に訪れる虚脱に抗いながら、気付けばまた一つ歳をとった。
20歳を過ぎて自分宛に年金手帳が送られ、さらにその次の年に税金の払込票が届いてから、誕生日に全く楽しみを見出せなくなったのはもう10年以上も前の話。誕生日に欲しいものは年々カタチあるものじゃなくなっていったし、ここ数年は「また生き延びちまったなあ」とか思ったりもした。それでも今年の誕生日はひっそりと、しかし確実に去年より遥かに生きていることを実感できる日で、悪ふざけで公開したほしい物リストからのプレゼントも届いたり結構面白かった。感謝の極み。
しかしここ3日くらい、冒頭に書いた虚脱がすごい。久々の宅録仕事があったから、それをしている間はまだなんとかなったがそれ以外がダメ。請求書を作るのも何故か2日くらいかかった。こんな仕事出来なかったっけ?と自分でもちょっと驚いている。長く続けている音楽と日常の仕事はまだそつなくこなせているが、その他がままならないただのタンパク質同然だった。
久々だ。脳がずっと曇っている。何を食べようかという簡単で生きる事に直結した行為も「別にいいか」でキャンセルしそうになる。それじゃダメだと適当に料理したのちにそれを口に運ぶだけの作業の果てに「結局別に必要なかったかもな」と孤食にすら辟易する。食事の大切さや美味を求める尊さは分かっているけれど、毎日それを義務化するとこうして億劫になる日もある。そんな食べるのすらもままならない日はプロテインとマルチビタミンで良いんだ。生きてはいける。まるで現在の俺の社会的状況のように。
と、現状の自身の精神状態を恥じらう事なく言語化するとだんだん社会的正気に戻ってきた。誰にも言えないことは、こうして虚空に吐き出すのが一番良い。
ここまで書いといて何を言うかって感じだろうけど、日々は概ね悪くない。去年と比べるとむしろ最高まである。どれだけ最悪だったんだ去年の俺は。
ここ最近は俺にベースを習いたいという人も新たに居てレッスンをひっそりと再開していたり、久しぶりに連絡をくれた音楽仲間から録音仕事を承ったりと前年比でみても音楽活動的にはそこまで見劣りしない程度に日々をこなしている。
先に書いたような状態も含めるとまあまあ不安定な情緒ではあるけれど、そこにさえ全力で目を瞑れば楽しく生きている。その『そこ』がヤバいのも一旦置いといて。
そんな状態でも、4月27日は東京流通センターにて同人音楽即売イベント『M3春2025』に出展する。
サークル、通った。とりあえずそれに向けて制作を開始する。
3月と4月はちゃんと自分の音楽をやろう。久々にまともに音楽で生きたい。
もう誰と誰が揉めたとかいう人間関係の不和とか、仕事の愚痴が飽和した箱庭が如き職場の淀みとか、インターネットを開くと嫌でも飛び込んでくる世の中の絶望感とか、他人の過度に眩しいイミテーションハッピーとか、どうか頼むから他でやってくれ。そんなものを喰らわされるから脳が落ちるのだ。そんなものより愛をくれ。少なくとも俺の音楽にはそれがあるはずだ。それがみんなにとっての愛かは知らんが、もうそれでいい。俺の頭の曇りを取るに足る愛であれば十分だ。
頑張る。以上。
以下、その内容およびちょっとしたぼやき
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より深い内面や日常やルーツの話
みゆきさんの内面。ちょっと言いづらい話とか(特定の何かを貶める内容はありません)
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