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ローマでの部屋探し(その1)


背景

ローマでの勤務が決まった直後、教授に居住地について尋ねた。大学には職員寮はないらしく、最大三ヶ月の短期滞在用のゲストハウス (foresteria) を申請できるようだ。ただそれ以降は部屋を探す必要がある。foresteriaの予約は一週間前までに完了する必要がある。私は教授に foresteria に滞在したいことを伝えた。その滞在期間に別の部屋は見つかるだろうと思い、私は残り半年間の日本での研究生活を楽しむことにした。

日本国内にて

出国の二ヶ月前、余裕を持ったつもりで foresteria の事務と教授に予約申請したところ、9月1日から9月9日しか空いてないと言われた。あらかじめ教授に言っていたのにも関わらず…仕方がないため、その日以降は他のホテルを予約することにした。

日本にいる間にローマでの部屋探しについて情報を集めた。教授から教えてもらったサイトを確認した。
https://www.immobiliare.it/
https://www.idealista.it/

700ユーロ以下の一人暮らし用の部屋 (appartamenti) はローマ郊外に多く、テルミニ (Termini) 駅周辺は共用部屋 (stanze) が多い(2024年2月時点)。現地の学生や教授とのメールのやり取りをする中で、詐欺かどうか見抜くために誰かと共に現地に内見に行くべきであるという結論になった。

ローマ渡航後

2024年9月1日、到着した foresteria は普通のホテルのように快適だった。値段は一日 70ユーロ (約1.1万円)。初日から上記webページで部屋を探した。2月に比べて安い値段で大学近くの部屋が多く見つかったため、興味がある旨や内見をしたいというメッセージを送った。次の日以降、現地の学生やポスドクの協力のもと、電車で通える範囲にある部屋へ片っ端からメッセージを送り、電話をかけた。しかし、メッセージが返ってこなかったり、電話に出ても既に他の人に契約されていたりしていた。

別のポスドクから現地の不動産屋の情報を教えてもらい、足を運んだ。学生用の部屋は紹介できるが、労働者向けはないらしい。彼らもまた、上記webページを日々更新して客に提供できる新しい部屋を探しているのだという。そのため、常にwebページを監視し、新たに募集が出た部屋に対する第一応募者にならないといけないらしい。

idealista.itで3時間前に公開された共用部屋の募集に対する問い合わせ。既にこの部屋を掲載したwebページが668回閲覧され、88件のメール問い合わせがあり、91回のお気に入り登録がされている。ただし、この部屋に入居できるのは一人だけである。

このようにして私の部屋探しは困難を極めた結果、3~5日ごとにホテルやユースホステルを移動する生活となってしまった。しかしそれも、とあるきっかけにより9月下旬で終了となった。

(その2)へ続く。


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