老夫婦たいへん記 悋気は一生もの
ようやっと、全容がわかってきた、実両親のことである。
父はデイサービス通所先の同年代の女性に岡惚れされたらしい。ラブレターやお菓子を手渡しされて、浮かれる気持ちと母に隠さなきゃという気持ちと、何かを頂いたらお返ししなきゃという気持ちで、父の行動や言動はおかしくなったんだろう。個人同士の物のやりとりは、施設利用の規則違反でスタッフから注意されたこともあり、結局、父は自らデイサービス通所を退会した、退会してからその女性とはそれきり。
そんななか、母は気持ちがどんどん不安定になっていった。娘に電話して断片的な出来事を話して大いに憤慨する、娘である私は、なにがなんだかわからず適当に応対した。
やっと最近、話の断片を総合すると、上記のような展開だったことがわかった。
母は、焼きもちを焼いていることを認めたくないようながら、切々と訴える内容が悋気そのもの。
父は、一連の出来事で母に不快な思いをさせたことを母に謝ったし、女性に頂いて隠していたラブレターは、自分で破って捨てたらしい。じゃ、いいんじゃね? ダメなのか?
悋気、やきもちって、とどまるところを知らないもんなんだなあ。
最終的な私から母へのアドバイスは、
「要らない食器を紙袋に入れて叩き割れ」と「他人の居ない場所で大声で吠えろ」です。
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