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私だけの特捜最前線→10「ジングルベルと銃声の街!~荒木しげる氏がドラムを披露」

※このコラムはネタバレがあります。出演者は敬称略

津上刑事(荒木しげる)は、警察学校を卒業したばかりの若手エリート刑事として第1話から登場しています。第13話「愛・弾丸・哀」で甘ちゃんの新米刑事ぶりを見せていた津上も、徐々に成長していったのです。

主演作の一つが第90話「ジングルベルと銃声の街!」。トランぺッターを目指す青年が、師匠の男を射殺したとして逮捕されました。無実を主張する青年の様子を見て、津上は「犯人とは思えない」と捜査を開始します。

青年はアパートや近所の住人から嫌われていました。が、住人の証言でアリバイが立証されたのです。ところが神代課長(二谷英明)は「アリバイが完璧すぎる」と疑義を覚え、津上に再捜査を指示します。

津上は住人の証言を一つずつ崩しにかかります。すると、実は青年は嫌われ者だったのではなく、逆に住人に慕われていたことが分かったのです。住人たちは青年を助けたい一心で嘘の証言をしていたのでした。

青年の心の優しさと人々の人情身あふれる交流の姿には、思わず涙ぐんでしまうほど。決して「昭和の時代だったから」と片付けてしまうのではなく、今の時代にも通じるものがあると思いたいです。

この作品のラストで青年のトランペットと津上のドラムの競演シーンが挿入されています。荒木しげる氏は俳優だけでなく、ドラマーとしても活躍しており、特捜最前線では時々、その腕前を披露しているのです。

荒木氏は残念ながら、2012年4月に63歳で亡くなられました。仮面ライダーストロンガーなど特撮でも人気だった荒木氏の若き日の熱演ぶりを、特捜でぜひご覧いただきたいと思います。

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マイケルオズ@日々挑戦する還暦兄さん(フリーランスライター)
noteでは連載コラム、エッセイをほぼ毎日書いています。フリーランスのライターとして活動中ですが、お仕事が・・・ご支援よろしくお願いいたします!