オヤジの思ひ出話~第9話「震災が起きた日」
2011年3月11日の東日本大震災の日のことは、今も鮮明に覚えています。長い社会人生活で記憶が鮮明な日というのはそうそうありません。それだけ、衝撃的だったということでしょう。
あの日、私は地域紙の仕事で専門学校の卒業式を取材していました。圏域最大級のホテルの大広間に居たのですが、来賓の祝辞の最中、体がユラユラと揺れ出したのです。一瞬、体調不良かと思ったほどでした。
そのうち会場がざわつきはじめ、来賓も祝辞を中断。天井のシャンデリアが大きく揺れ、窓の外では電線まで揺れており、大勢のホテルの従業員が外に出て不安げな表情を見せていたのです。
これだけの大きな揺れは巨大地震に違いないと思い、私はとっさに「東海大地震ではないか」と思ったほどでした。取材もそこそこに、ホテルのロビーのテレビを見ると、東北地方で震度7という速報が流れていました。
職場に戻ると、同僚から「大丈夫だったか?」と声を掛けられました。職場のある古い建物は大揺れに揺れ、崩れるのではと思ったそうです(苦笑) その後、諏訪地方は震度4だったことが分かりました。
間もなく、職場のテレビから大津波の映像が飛び込んできて、同僚らと「これはとんでもない災害になっている」と話していました。事実、死者・行方不明者2万人超の未曽有の大災害になってしまったのです。
10年目の今の思いは、ブログ「気まぐれトーク」に書きました。よかったら併せてご覧ください
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