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私だけの特捜最前線→39改「サラ金ジャック・射殺犯桜井刑事!~日活ロマンポルノの日向明子さんを起用した理由とは」

※このコラムはネタバレがあります。

「サラ金ジャック・射殺犯桜井刑事!」は、以前にもコラムで書きました。この作品は何度見ても衝撃的であり、同時に特捜最前線の中でも名作の一つにあげてもいい作品だと、個人的には思っています。

以前のコラムは、桜井刑事(藤岡弘、)の心の内面を中心に書きましたが、今回は準主役である女性店員役を演じた日向明子さんについて触れてみます。女性店員はドラマのキーマンとなる人物です。

桜井刑事が真実を語らなかった理由は、女性店員が犯人に凌辱を受けていたからでした。真相究明の過程で、その事実が公になってしまうことを桜井は恐れ、彼女を守るために自ら泥をかぶったのです。

昭和のドラマで、夜の遅い時間帯に放送されていたため、凌辱のシーンは非常にリアリティーな演出でした。日活ロマンポルノ女優だった日向明子さんを起用した理由もそこにあると思います。

ただ、日向さんの役は、単にポルノのようなシーンを演じるだけではありません。「なぜ、桜井刑事が犯人を射殺したのか」という謎解きの部分に、深くかかわっている役どころだったのです。

女性店員は、自分を凌辱した犯人をナイフで殺そうとします。気がついた犯人が、とっさに女性店員に猟銃を向けたところを、桜井刑事が撃ち抜いたのです。ドラマのラストで、このシーンが再現されました。

日向さんは下着一枚のトップレス姿でしたが、殺意ある憎しみの表情からは、エロスよりも鬼気迫るものを感じさせられました。後にテレビドラマや映画で活躍するだけの演技力を兼ね備えていたのです。

日向明子さんは、残念ながら2011年に病没されました。特捜最前線というドラマの映像を通して、日向さんの名演技と美しい裸身を見ることができたのは、よかったと思っています。


★今回のコラムは、番外編として書いた「私だけの特捜最前線→39(番外編)「ドラマのBGMで使われている懐かしの歌謡曲、フォークソング」とは別に、ブログ用にのみ書き下ろしていたコラムです。

★次週(2日)からは、特捜最前線・登場人物コラムを連載いたします。


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マイケルオズ@日々挑戦する還暦兄さん(フリーランスライター)
noteでは連載コラム、エッセイをほぼ毎日書いています。フリーランスのライターとして活動中ですが、お仕事が・・・ご支援よろしくお願いいたします!