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歴史・人物伝~大河コラム:大河ドラマ「どうする家康」最終回を見終えての感想

大河ドラマ「どうする家康」は17日の放送で最終回となりました。前半では、戦国乱世に終止符を打つ大坂夏の陣を通し、秀頼や淀殿らの自害という豊臣家の悲劇と生き残ってしまった家康の悲哀が描かれました。

後半のラストは、信康と五徳の祝言で起きたエピソードを通し、家臣との絆や家族愛が綴られました。時は永禄10年(1567)で、家康が三河統一を果たして間もない頃・・・心穏やかな日々を送っていた頃だったのでしょう。


さて、今回のブログでは、一年間「どうする家康」を視聴してきたもろもろの感想を、ざっくばらんに書き綴ってみました。

徳川家康を主人公にした大河ドラマとしては、1983年に滝田栄さん主演の「徳川家康」がありました。他の歴史上の偉人とは違い、家康の生涯をたどるとなると、半世紀以上の歴史を描かなければなりません。

「どうする家康」がスタートした時、果たして家康の生涯をどこまで描くのかに着目していました。最初のころのドラマの流れからすると、せいぜい関ケ原の合戦くらいまでかなと思ってしまったほどです。

結局は、大坂夏の陣を経て家康が生涯を閉じるまでが描かれたわけですが、さすがに老けメイクをしたとはいえ、松本潤さんではちょっとムリがあったかなという印象が残りました(そうでないと感じた方もいらっしゃるでしょうが・・・)

どうしてそう思うのかというと、私のなかに「葵徳川三代」(2000年放送)での家康役を演じた津川雅彦さんの印象が強く残っているからです。津川さんの家康は、晩年という点で言えば、ドラマ史に残る家康像でした。

一方で、青年期の家康についてはとても新鮮味がありました。とかく、若くして老成したような家康像が作られがちですが、見事なまでに未熟で頼りのない家康が描かれ、松本潤さんの演技も相まって面白く見させていただきました。


織田信長、豊臣秀吉は、かなりデフォルメされた人物像だったように思いますが、そこは岡田准一さん(信長)、ムロツヨシさん(秀吉)の演技が光りました。ただ、明智光秀が従来のような悪役的に描かれたことは残念でしたね。

北川景子さんの2役出演も話題になりましたが、とりわけ淀殿の演技は素晴らしかった。個人的には「葵徳川三代」の小川真由美さんの淀殿が非常に印象深いのですが、北川さんの淀殿もそれに匹敵する存在感を見せてくれました。

それから、前回作「鎌倉殿の13人」の主演だった小栗旬さんが、アッと驚く老けメイク姿の天海大僧正役で登場しました。これは前回最終回で松本潤さんがサプライズ出演したお返しといったところでしょうか(笑)

1年間楽しく見させていただき、ありがとうございました。


★丁寧に歴史を追求した本格派の戦国WEBマガジン「戦国ヒストリー」にて、ユーザー投稿で執筆中。「どうする家康」の時代のついてのコラムも複数書いています。よかったらご覧ください。


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マイケルオズ@日々挑戦する還暦兄さん(フリーランスライター)
noteでは連載コラム、エッセイをほぼ毎日書いています。フリーランスのライターとして活動中ですが、お仕事が・・・ご支援よろしくお願いいたします!