プレッシャーに強くなるために

「大事な場面で緊張しないためにどうすればいいですか?」

「プレッシャーに強くなるにはどうすればいいですか?」

「メンタルの鍛え方を教えて欲しいです」

プレーヤーを悩ませる「プレッシャー」とどのように戦っていくか。全てのスポーツ選手が通る道です。

10人いれば10通りの戦い方がある。戦い方は自分次第で、それは自分で考えなければいけない。

世の中にあふれるたくさんの本、ネットにあふれる情報、プレッシャーとの戦い方を調べるツールはいくらでもある。

が、大事なのは...その戦い方を、遠回りしてでも自分で見つけ出すこと。自分なりのプレッシャーとの戦い方を学ぶこと。それが大事。

本人が頑張ることは前提であるが、では我々指導者はどのようにして教え子たちがプレッシャーに打ち勝てるように指導していくか。

僕は日ごろから「この場面は絶対ミスっちゃだめだよ!」とか「10本連続で決められなかったら罰ゲーム」とか、いろんなやり方を駆使してプレッシャーとの戦い方を伝えている。

いや、戦い方を教えるというより、無理やり緊張感を作り出すよう教え子に負荷を掛けている。

緊張感をどれだけ持った状態で練習に臨めるかで、1球1球に対する練習の質が大きく変わってくる。その緊張感をどれだけ積み重ねられるかに重きを置く。

校内戦の試合中では、常にカウントを数えさせて、勝負所を教えつつ緊張感を高めさせる。同じ一球でも、「途中の何気ないポイント」と「逆マッチポイント」などの節目のポイントでは、かかるプレシャーが全く異なる。

緊張感を持って練習に取り組みますとは言っても、実際に試合で使える緊張感を自分の力だけで作り出すのは難しい。

だからいろんな角度から緊張感を作り出し、より実際の本番に近い状態にして、それをどれだけ積み重ねられるかというところを重要視して練習に取り組んでいる。

それを、「またコーチがプレッシャーかけてきたよ...嫌だな...。」と捉える選手と「よし!実際の本番に近い緊張感でできたぞ...!」と前向きにとらえる選手、どちらが今後成長できるかと言うと答えは明白である。

結局小さな積み重ねが大切。その先に大きな成長が待っているだろう。


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