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理想と現実のギャップ

「こうなりたい」っていう理想の自分と、「そんな風になれていない」現実の自分。

そのギャップが大きければ大きいほど、心と体が苦しくなってしまう。

そのギャップに悩む自分が嫌いになり、悩みはさらに深くなる。

他人と自分を比べてしまうことで、自分が進むべき道を簡単に見失ってしまう。

それを「君の努力不足だよね?」と簡単に切り捨ててしまう考えは気持ちが悪い。でもそうやって切り捨ててしまう考えを持つ人って結構多いってことも何となく感じる。

社会人になると、そんな人ばっかだよ。と、社会人になった僕は思ってしまった。残念ながら。

「努力すれば誰でも成功するとは限らないけど、成功する人はみんな努力している」なんてよく言われるけど、

「努力したのに成功とは言えない結果に終わってしまった人」もたくさんいるわけで、自分が教えてきた子たちも、自分が心から満足いく結果を出せなかった子がほとんどなわけで。

最終目標である夏の総体で良い結果を出せるように僕らは頑張って教えているけど、理想と現実のギャップに悩む子たちは「今」が苦しいわけで。

でもそんな「今」を積み重ねなければ理想にはたどり着けないし、それはわかっているけどもなかなかそこで頑張るのは大変だし。

何が言いたいかって言うとね

理想と現実のギャップに悩みながら、苦しくても、それでも頑張れることって、とっても尊いことなんだよって言いたい。

僕が教える中学生たちに置き換えて言うと、

ライバルに勝てない現実、教えられたことができない現実、ペアに迷惑をかけてしまう現実、後輩に負けてしまう現実、

大会が無くなってしまった現実、思いっきり声出してプレーできない現実、自分の嫌いな性格をなかなか変えられない現実、

そんな理想とは程遠い現実がある中で、それでも自分の目標に向かって頑張ることや、少しでも上手くなろうと頑張ろうとすることや、支えてくれるたくさんの人たちのために頑張ろうとすることが、実はとっても尊いことなんだと思うんだ。

理想と現実のギャップに苦しむ子がもしいるならば、自分が何のために今頑張っているのかをもう一度思い出してみて。

何のためにソフトテニスをやっているのか、ちょっとでも考えてみれば、何か変わるかもしれないよ。

みんなを教える僕だって、理想と現実のギャップに悩むことはあるのだから。

きっと一生そうやって悩むことになると思うから、その悩みとの上手な付き合い方を学べるといいよね。

そんな風にして、練習がんばろ。みんなで支え合ってこ。

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