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雪の朝


ああもう朝かと 目覚めてみれば
急に静かな 雪の朝


夢の中はあれほど賑やかだったのに
起きてみたら
あたりは静まり返っていて
カーテンを開けると
外は白い朝でした。

誰の姿も見えません。
誰の声も聞こえません。
急に寂しさがなだれ込んできて
急いでポエムを服用します。
こんな時のために
いつもポケットに忍ばせている
とっておきのポエムを。



もうけつしてさびしくはない
なんべんさびしくないと云つたとこで
またさびしくなるのはきまつてゐる
けれどもここはこれでいいのだ
すべてさびしさと悲傷とを焚いて
ひとは透明な軌道をすすむ

宮沢賢治『春と修羅』所収「小岩井農場」より


時々思う あっちが現実
こちらの方が 実は夢


ちいかわ ひとりごつ ~バンドVer.~

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