あなたというお花が咲く

あなたというお花が咲く
たくさんお水をあげる

あなたというお花が
キレイに咲いて欲しいの

あなたが大好き
あなたが私の生きる道

毎日お水を注ぐの
どんな日も　少しでも
楽しく過ごせますように

あなたというお花が咲く日が
楽しみ
その日を想うとどこまでも行ける
どこまでも広がる青い空みたいな

清々しい気持ちになれる

あなたというお花が咲くことが
とても大切
栄養が足りない日は
私を注ぐ

私は痩せていくけれど
何もかも
消えていくけれど

それでいい

私はあなたというお花が咲くところを
見ていたい
見てみたい

ほんとうに?
ほんとうは?

あなたというお花が咲けば
私というお花は咲くことなく散っていく

それでいい?

 ・°

あなたというお花は

あなたというお花が咲くために
私というお花が咲くことなく散っていく姿を

望んではいないと知った

あなたというお花は芽を出した。
ぐんぐん茎を伸ばしながら

お花が咲くのを楽しみにしている

みんなそれぞれ違うお花

あなたは言った
ママのお花は母の日に咲くんだよ

私は私というお花を咲かせるために
お水を注ぐことをやめていないか?

あなたというお花は
私というお花がはなひらき

私とあなたが
ともにはなひらく素晴らしさを

ともにうたうことを

望んでいる

あなたというお花を咲かせる
可愛くて小さくて
何にも変えられない大切なお花

そのお花にお水を注ぐ事ばかりに
夢中になって

私というお花を咲かせることを
あきらめてはいないか?

あなたというお花が咲いたとき
私というお花を咲かせることなく散っていく

そのとき

あなたというお花は何を思うのだろう

私というお花を
あきらめることなく

あなたというお花とともに
私というお花を咲かせることを望んだなら

あなたが望む
その未来は

訪れるんだろうか

ほんとうに?
ほんとうは?

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