羽の入った箱📦

ぼくには、できないから…。


カメさんは、かけっこが苦手。


ほんとは、走ってみたいのに。

レースに出たことはない。



"ぼくがウサギさんのように走れるわけがない。"


ある日、カメさんの枕元に、

見たことのない美しい箱が置いてありました。


その箱は見ているだけで美しいので、

もうこれで十分だと、

カメさんは神様からの贈り物に心から感謝しました。


⏳🕰⌛️時はすぎ……


カメさんは、ありがとう。と言いながら天国へと旅立ちました。とても満ち足りた笑顔で。


誰よりも速く飛べる羽の入った箱を、

開ける事のないまま…。





✴︎創作童話✴︎

【羽の入った箱】

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