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030 相場より安い物件の罠!既存不適格物件

安いものには理由がありますよ? 
 
地盤セカンドドットコムのおしょうです 
 
今日は、既存不適格物件が普通に売られている、について 
 
損するマイホームの話です 
 
前回の話のラストに出た『既存不適格物件』 
初めて聞く言葉かも知れません 
 
字面的に不穏ですよね? 
既存に不適格な物件ですから、何やら違法な匂いがプンプンします 
 
でも、違法建築ではないので、実は普通に流通しています 
 
つまり、不動産屋で売買されているので、あなたが購入する可能性はゼロではない 
 
簡単に言えば、竣工時は適法だったけど、今の法律だと違法建築だよって物件です 
 
え?なにそれ? 
 
たとえば 
・親の建物などを増改築する場合 
・中古住宅を購入してリノベする場合 
・中古住宅を解体して新築する場合
 
などに遭遇する可能性があります 
 
上記で定義したように、新築ではなく、中古物件を譲られたり、購入する場合ですね 
 
既存不適格物件は、違法建築と混同されますが、違います 
 
違法建築は、現行法で建ててはいけない物件ですので、建築許可がおりません 
既存不適格は、現行法ではNGだけど、建てた時はOKだったんですね 
 
どうして、以前はOKだったのに、今はNGなのか? 
 
これは、住宅の進化と法整備によるものです 
日本の住宅の歴史は災害との戦いの歴史ですが 
長くなるので、この話は次回深掘りしましょう 
 
 
以下が、既存不適格に該当する例です 
・耐震基準が『新耐震設計』になっていない 
・階段に手すりが設定されていない 
・屋根や外壁に石綿(アスベスト)が使われている 
・シックハウスの基準を満たしていない 
・居室の採光面積を確保していない 
・火災警報器が設置されていない 
・現行ではがけ条例に抵触する 
・防火・耐火の基準を満たしていない 
・接道義務を満たしていない
 
などなど、他にも多数あります 
 
どれも、令和の今では、当たり前というか、必要最低限のものです 
ですが、昭和や平成前期などに建てられた時は、当たり前ではなかったのです 
 
だから、存在するんですね 
 
そのまま使い続ける分には、何も言われませんが、 
リフォームを含め、増改築するとなると、適法ではないので、是正する必要があります 
 
また、既存不適格物件を所有している人には、 
当然ながら、固定資産税などがかかっています 
 
増改築できないなら、できれば、売ってしまいたい 
お金にさっさと換えたい訳です 
 
それで、流通しているのです 
 
別に、あなた方に既存不適格物件を騙して売りつけるためではなく、 
不動産会社や住宅会社向けに情報を出す訳です 
 
相場に比べて、やたらと安い物件が出ていたら、 
ラッキーと購入するのではなく、 
既存不適格ではないのか、など調べることが重要です
 
 
不動産屋には、ちゃんと 
「新築用の土地を探している」とか 
「安い中古住宅を増築して住みたい」とか 
はっきりと伝えてください 
 
悪徳不動産なら 
「え?そのまま住む用だと思ってたし」とか 
「てっきり、潰して駐車場を経営するんだと思ってたし」とか 
言いかねませんからね 
 
この業界は 
言った・言わないが、はびこっています 
 
住宅産業は、クレーム産業ですよ 
 
 
地盤調査でもやもやしてる方は 
おしょうにセカンドオピニオンしてみたらどうでしょうか? 
公式LINE準備中 
調査報告書の読み方も教えますよ 
 
 


次回の説法は、『日本の住宅の歴史は災害との戦いの歴史』です 
お楽しみに! 

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