021 地盤保証をかけていない住宅会社がある
あなたのマイホーム、地盤保証かかってますか?
地盤セカンドドットコムのおしょうです
今日は、地盤保証をかけていない住宅会社がある、について
地盤に関する怖い話です
前回までに、不同沈下と等沈下について語りました
地盤保証の内容についても語りました
あなたは、地盤保証って、100%付いているって思い込んでませんか?
ついてますよ、JIOとかの保証が
いえ、それは『建物の瑕疵(かし)担保』の方ですね
それとは別です
建物じゃなくて地盤(土地)の保証ですからね
ここの区別がついてないと
「この家は保証付いてますか?」
「付いてますよ」
で終わってしまいますね
「この家は保証付いてますか?」
「付いてますよ」
「地盤にも保証ついてますか?」
「……」
って続きがあったかも知れないんです
え?付いてないの?
そうなんです
付いていないことがあるんです
これには2種類あります
・供託を行っている会社
・リテラシーが低い会社
前者は、比較的安心です
供託を行っているとは、供託金を積んでいる会社です
資金が豊富な大手に多いです
供託所に、供託金を積むことで
万が一、沈下した場合は、地盤保証ではなく、そこから捻出します
当然、供託に資する能力があるか、厳しい審査があるでしょうから
簡単に倒産しないような大手住宅会社じゃないと厳しいですね
どうして、そんなことをするのか?
たとえば、年間1,000棟を建てている住宅会社だとします
地盤保証料は、相場があってないようなものですが
仮に、計算しやすく1棟10万円だとしましょう
10万円×1,000棟=1億円
これがこの住宅会社が1年間にかける地盤保証料ですね
では、沈下事故発生を万が一ということで
・10,000棟に1棟の割合で発生、
・沈下修正費用は計算しやすく1,000万円としましょう
つまり、1年間の費用として
地盤保証費用:1億円
沈下修正費用:1,000万円
となり、保証金額の方が10倍かかります
いえ、100倍になる可能性がありますよね?
だって、ここでの母数は年間1,000棟の住宅会社なので、
10,000棟に達するまで10年かかることになります。
そうすると、
年間1億円の保証料×10年間=10億円です
10年かけて10億円払って、1棟だけ沈下したら1,000万円で済むんですね
だったら、事故がなくてもかかる費用よりも
沈下した時だけお金を払った方が得だといえます
沈下しなければ、丸々かからないので
流石、潤沢な資金がある大手さん!
一方で、問題なのは、リテラシーが低い会社です
リテラシーとは、読み書き能力という意味ですが
僕の意図としては
・危機管理にうとい
・コンプライアンスが低い
・他責にする傾向がある
こんなイメージを表現しています
つまり、不同沈下という、一定数起こることに対して無策であり
危機意識も当事者意識も低い
当然、お客様ではなく、自社の利益を優先している
リテラシーが低い会社は、もし沈下したら、どうするのか?
まずは、あれこれ理由をつけて、対応しないことが想定されます
5/1,000以上の沈下を証明するのは、素人には困難です
レベル(床高さや水切り高さ)なんて測れないでしょう?
どこに依頼するかと言えば、建てた住宅会社な訳です
そこが、あれこれ理由つけて受けてくれない可能性もありますし
レベル調査に結構な費用を請求してくる可能性もあります
え?そんなことないだろうって?
僕に言わせれば
まともな会社なら地盤保証付けているので
付けていない時点で、
「お前の方がそんなことないだろう!」って話です
地盤保証を付け忘れる会社もあるので、その話もしないとね
でも、その前に、地盤保証って、どのタイミングでかけるべきか、が先かな
では、次の2回はその話をします
地盤調査でもやもやしてる方は
おしょうにセカンドオピニオンしてみたらどうでしょうか?
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調査報告書の読み方も教えますよ
次回の説法は、『地盤保証をかけるタイミング』です
お楽しみに!