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036 プロでも把握できない!?地盤改良工法のカオスに迫る

改良工事が必要って……改良工法、腐るほどあるって知ってた? 
 
地盤セカンドドットコムのおしょうです 
 
今日は、改良工法全て把握してる人いない説、について 
 
誰も教えてくれない改良工事の真実の話です 
 
地盤調査の結果、改良工事が必要になったとします 
 
次のアクションは以下に大別されます 
・改良工事の見積をとる 
・どんな改良工法があるのか調べる 
・本当に改良工事が必要なのか、セカンドオピニオンの依頼をする
  
 
僕は、事実や真実しか語りません 
おしょうのセカンドオピニオンを利用しても 
80%は結局、改良工事が必要と見解を出します 
 
そうすると、依頼者さんは 
・住宅会社からの見積は妥当ですか? 
・もっと安い工法はないですか? 
・資産価値が下がりませんか? 
・六価クロムが心配です……
 
など引き続き、聞いてきます 
質問&回答ラリーに入ります
 
これ語ると、それぞれがnote1本分になるので、この辺は改めて 
 
今回は基本の話として、どんな改良工法があるかを説明しますね 
 
実は、改良工法がありすぎて、おしょうも全てを把握していません 
いや、日本全国探しても、全ての工法を把握している人はいないと思います 
 
それは、認定工法というものがあるからです 
 
ややこしいので、ここでいう認定工法は『GBRC認定工法』に限定して語ります
つまり、GBRC以外にも認定工法があるってことです 
 
GBRCとは『一般財団法人日本建築総合試験所』のことです 
ここの性能証明技術一覧には648件も登録されています 
このGBRCは語ると専門書とか辞典レベルで文量が必要になるので、今は省略します 
 
僕のメンター(師匠)は数名います 
なかには、『柱状改良の生みの親』と言ってもいい高名な先生もいます
 
僕自身、住宅会社だけではなく 
地盤リスクについては、内閣府にアドバイスしたり、世界的な国際団体で講演したりしますが 
僕のメンターでさえ、知らない工法が多いくらいです 
 
そこで、今回は基本三工法と人気の高いGBRC工法をいくつかピックアップします 
 
最初に、基本三工法について話しましょう 
これはGBRCという新興工法と違い、古く歴史があるものです 
 
多くの人が聞いたことがあるでしょう、 
・表層改良工事(浅層混合処理工法) 
・柱状改良工事(深層混合処理工法) 
・鋼管杭工事
 
の3つを指します 
 
この3つは歴史があるので、検討書・設計図さえあれば審査がサクサク進みます 
世界三大宗教みたいな立ち位置です 
 
仏教にせよ、キリスト教にせよ、原典だけではなく、 
聖人や教祖が独自の解釈を加えた新興宗教ってありますよね? 
そういうのが、GBRCのイメージです 
 
たとえば、基本工法の鋼管杭の先端に羽根をつけたもの 
いわゆる、羽根付き鋼管ですが、いろんな会社が作っています 
違いは羽根をつけることで見込める係数だけです 
 
ジェネリック医薬品みたいに、 
後発だから、基本三工法よりもコストダウンが図れることが多いです 
 
ただし、実際には、『計算上成り立つから改良体の本数を減らす』ケースも散見されます 
 
基本工法だと本数的にNGだけど、GBRCで認定してるからOKという怖さがあります 
 
もちろん、住宅会社は、そんなリスク知りません 
 
「お、見積安いっ。ラッキー」って感じです 
 
沈下事故が起きて初めて、危険に気づきます
なので、GBRCで沈下事故に遭った住宅会社は、その工法をNG工法としています  
 
情報や数字はキリトリ方次第です 
 
GBRC肯定派は 
・基本工法という昔生まれた工法を進化させた 
・令和のニーズにあった最新技術 
とか言うかも知れません 
 
一方、GBRC否定派は 
・長い間採用されている基本工法は、それだけ信頼性があるんです 
・50年後も残っている工法はあるんですかね? 
とか言うかも知れませんよ 
 
あなたは、どう考えますか?って、どうしたらいいか分かりませんよね 
 
あなたが、細かく改良工事の種類を覚える必要はありません 
 
単純に 
・改良工法はいろいろあって、メリデメがある 
・地盤に適応していれば、どの工法でも大丈夫 
・ただし、適応地盤かどうかは住宅会社は分かっていない 
・GBRCにどんなリスクがあるか住宅会社は知らない 
ということだけ、覚えててください 
 
ここで、適応地盤という聞き慣れない言葉がでましたね 
 
文字通り、改良が適してるのかどうか、ってことです 
 
たとえば、3mまで軟弱なのに2mしか改良できない工法だったら、適してますか? 
だめですよね。
ってことです 
 
恐ろしいことに 
適応地盤じゃないのに設計上げてくる改良工事会社もあります 
自社開発ではなく、FCみたいにやっているからです 
自分で、設計のOK/NGが判断できないんですね 
 
 
結局、具体的な工法の説明に入ると軽く1万文字に達しそうなので 
今回は、基本工法とGBRC認定工法があるんだよ、ってことだけにします 
 
この後、数回に分けて、基本工法とGBRCを語ります 
 

地盤調査でもやもやしてる方は 
おしょうにセカンドオピニオンしてみたらどうでしょうか? 
公式LINE準備中 
調査報告書の読み方も教えますよ 

coming soon

あ、そうそう 
この公式LINE登録特典の一つに『住宅業界カオスマップ』がありますが 
実は、別で『改良工法カオスマップ』も作りました
 
そのうち配ります
 
 
次回の説法は、『【改良工事】基本三工法のメリデメ』です 
お楽しみに! 

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