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039 地盤改良で失敗しないために!基本三工法のメリデメ【鋼管杭編】 

地盤改良工事費1,800万円が500万円になったら嬉しいですか? 
いや、高いな! 
 
地盤セカンドドットコムのおしょうです 
 
今日は、基本三工法のメリデメ【鋼管杭編】、について 
 
誰も教えてくれない改良工事の真実です 
 
さて基本三工法の解説第3回目(ラスト)です 
・表層改良工事(浅層混合処理工法) 
・柱状改良工事(深層混合処理工法) 
・鋼管杭工事 
きょうはこれ 
 ↓ 
 

■鋼管杭■

 
表層改良と柱状改良は、セメント系固化材を使いましたが 
鋼管杭は文字通り、金属製の杭を打ちます 
なので、改良工事ではなく『杭工事』と言うと、鋼管杭を指すことも多いです 
 
一般住宅は、直径100mmちょっとの小口径鋼管杭です 
いろいろ条件(杭長や規模)によっては、大口径鋼管杭になりますが、 
大口径だと、もう家が一軒建つくらいかかります 
 
実際、東京23区内で有数の軟弱地盤のセカンドオピニオンを受けましたが、 
改良工事費が1,800万円を超えていました!
 
建物本体じゃないですよ 
改良工事費が、ですよ 
ローコスト住宅が1棟建つ金額ですね 
ちなみに某建売住宅の原価は650万円ですので、3棟建ちます
 
僕の知り合いの改良工事会社に見積とらせたら、500万円でした 
それでも、普段見ないような金額です 
高けーわ。でも、元値の1,800万円を知ってるので、めっちゃお得感ありました 
 
大口径は、一般住宅では現実的ではないので、鋼管杭と言ったら、小口径鋼管杭だと認識されています 
 
メリットは、ズブズブの地盤でも対応できる点です 
強制的に支持層までブッ刺します 
東京の下町とか某日本海側・某九州のエリアとかは30m以上打つこともあります 
深くなりすぎると、大口径になることもあるので覚悟しましょう
なんと言っても、ビルなどでも採用される工法です(規模や太さは違うけど) 
柱状改良と比べても、垂直・水平方向ともに耐力があります 
平時(不同沈下)対策の改良工事としては、一番安全です 
ただし、地震対策ではないですからね 
まぁ、基本三工法では唯一、液状化対策としても効果を発揮します 
ただし、液状化保証が付くわけではないです 
え?地震対策じゃないの?鋼管杭じゃなくて柱状改良だと液状化対策にならないの?って思いましたよね? 
別の機会に語りましょう、長い話になるんでね 
 
デメリットは、値段が高いこと 
安心をお金で買う方は間違いない選択です 
ただし、短すぎると垂直自立できなかったり、基礎屋がぶつけて曲がったりします 
なので、2m程度の改良計画なら、柱状の方が安心です 
 
あと、後日『着底管理』とか『一律設計』も語りますが、この要素が沈下事故には大きく左右します 
いくら優秀な改良杭でも、支持層に呑み込ませないと意味がないんです 
2015年に発覚した横浜市の沈下マンション覚えていますか?
そのうち、こうした事例も解説します 
 
当然ですが、鋼管は一般的には『鉄』なので、長い目で見ると錆びます 
 
 
はい 
では今日はここまでです 
鋼管杭工事のメリット・デメリット分かりましたか?
 
 
ポイント 
・平時対策の改良工事としては、一番安全 
・一般住宅でも30mとか打つことがあり、コスト確認は必須 
・2mとか短い場合はおすすめしません 
・液状化対策工事になるが、液状化保証自体は別
 
 
 
基本三工法、どの工法も現場によっては搬入ができない=施工ができないことがあります 
たとえば、 
・敷地内または敷地外と高低差があり、重機が入らない 
・現場までの道路が狭くて、重機がたどりつかない
 
など共通項もあるし、 
メリデメも違うので、一長一短ありますね! 
 
地盤改良工事は1回目(表層改良編)でも言いましたが、適用地盤の問題もあります 
 
適用地盤の見極めミスは、GBRC認定工法では致命的な事故につながります 
それは次回ですね 
 
 
地盤調査でもやもやしてる方は 
おしょうにセカンドピニオンしてみたらどうでしょうか? 
公式LINE準備中 
調査報告書の読み方も教えますよ 
 


 
次回の説法は、『GBRC認定工法ってこんなにある!』です 
お楽しみに!

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