012 軟弱地盤である
「地盤が弱いので改良必要です」 軟弱地盤って何か分かるの?
地盤セカンドドットコムのおしょうです
今日は、軟弱地盤である、について
地盤に関する怖い話です
改良工事が何故必要か?
シリーズ5回目(ラスト)ですね
主な改良理由は5つあります、って話をしました
改良工事が必要な理由①
安息角を満たしていない
改良工事が必要な理由②
新規盛土造成である
改良工事が必要な理由③
擁壁底版と建物配置が重なっている
改良工事が必要な理由④
腐植土が堆積している
改良工事が必要な理由⑤
軟弱地盤である
今日は
改良工事が必要な理由⑤
軟弱地盤である
です
一番シンプルな理由!
今までの4つは、え?どうして改良なの?って事例ですが、
軟弱地盤だから、というのが一番納得いく理由です
ただ、問題は、あなたが『軟弱地盤』かどうか分からないことと
多分、住宅会社も分かっていないことです!
以前説明した通り、
2・2・6の法則があり
誰が見ても改良だなって軟弱地盤データは全体の2割です
グレーゾーンである6割が、改良になるか不要になるかの分かれ道
でも、明らかに改良の2割だって、知識がなければ分かりません
僕は、グレーゾーンなら5分考えますが
明らかに改良工事だなってデータは10秒くらいで判定できます
明らかに改良なしデータは、ロケーションも考慮しないといけないけど
軟弱データならロケーション良くても、どうせ改良だから
逆に、ここってロケーションいいのに、どうして軟弱なんだ?
って場合は、再調査させたり、追加資料を取り寄せたりします
なので、軟弱地盤ってこういうデータと言うのは簡単ですが
ロケーションを理解できないと、判定ミスに繋がります
あなたに教えても、データ結果だけ一人歩きして、結果がっかりすることになるかも
データよりも、ロケーションが大事なのでね
だからよく、データだけDMとかで送りつけて、どう?って聞いてくる人いますけど
案内図とか建物資料とかないとセカンドオピニオンなんてできないからね!
建築地教えたくないですとか言われても
じゃぁ、他をあたって、という話です
困っているから、聞いてくるんでしょ?
別に、僕は困らないので、他をあたれということね
相談というのは、時間を使います
強い言葉で言えば、相談するのは、相手の貴重な時間を奪うことです
こちらも、それなりの労力と時間を使う訳です
どこの会社も、住宅会社にしかセカンドオピニオンしません
施主個人にセカンドオピニオンする会社は、実質ないです
2023年までは、地盤ネットさんで受付していましたが、現在撤退しています
HPにもうないですからね
あるのは、個人のお客様ではなく、法人のお客様=住宅会社だけです
この辺の仕組みもいずれ語ります
話がそれました
また、基礎仕様・設計接地圧、構造、規模によって、
同じデータでも判定結果が変わります
マイホームを検討しているなら、布基礎とベタ基礎って聞いたことあると思いますが、
布基礎とベタ基礎は荷重分散が同じじゃないし、
2階建てと3階建てでは重さも違う訳です
粘性土と砂質土でも計算が違いますし
設計GLが分からないと、今後の盛土・切土予定が分かりません
極論、基礎下10mに軟弱層があっても、一般住宅なら影響がないんです
重要なのは、基礎下2mまでと、基礎下2mから5mまでです
基礎下2mに軟弱層があっても、盛土・切土でその深度が変わるなら、判定も変わるんです
設計GLという高さが分からないと、
この『基礎下2m』って調査データのどの層か分からないんですね
現況地面から2mの層とは限らないんです
とはいえ、軟弱層がどんなものかは、教えないといけない項目です
ただ、図解解説しないと分からないでしょう
そのうち資料を作ります
いや、資料待ってられないよ~って方とか
自分のデータを見て、教えて欲しいって方は
個別にDMください
Zoom(顔出しなし)で一発解決ですから
さて、今まで5回にわたり、改良工事が必要な理由について語りました
これは主な理由にすぎません
他にも、
がけ条例に抵触する
塔状比が2.5を超える
地中障害の埋設物を掘削撤去埋戻しした
地盤調査では分からなかったが、ゴミが堆積していた
地中に空洞があり、陥没している
盛土と切土が混在する土地だった
造成の安全性に大きな疑問がある
そもそも計画建物が重すぎて、改良が必要になった
地耐力は良いが、液状化現象が心配なので改良する
……
などなど、理由は多岐にわたります
今、僕が列挙した改良理由を、すらすら即答できる住宅会社の人には会ったことがありません
もし、いたとすれば、
よほど地盤に関心が高い優秀な住宅会社の人か
僕のフォロワーでしょう。笑
地盤調査でもやもやしてる方は
おしょうにセカンドオピニオンしてみたらどうでしょうか?
料金などお気軽にDMでお問い合わせください
調査報告書の読み方も教えますよ
次回の説法は、『好条件の宅地は毎年減っている』です
お楽しみに!