023 うっかりでは済まされない!地盤保証を忘れる住宅会社の闇
ごめん、忘れてた
この、うっかりさんめ……ってはならんやろ!
地盤セカンドドットコムのおしょうです
今日は、地盤保証を付け忘れる住宅会社もある、について
地盤に関する怖い話です
地盤保証を付け忘れる住宅会社もあるの前に、
フォロワーさんから前回ポストへの質問をいただきました
「地盤保証を引渡時ではなく、着工時にかけると損しませんか?」
まずこちらの回答をシェアしますね
この方の趣旨はこうです
保証期間を10年とか20年でかけても、
基礎着工から引渡まで3か月くらいかかるので、
その期間、住んでもいないのに減ってしまうので、損するの嫌
ってことですね
ここは、住宅会社に確認の必要がありますが、
地盤保証は、以前ポストした通り、
ジャパンホームシールドさん、ハウスワランティさん、地盤ネットさんが3強ですが、
裏には引き受けの保険会社がついています
つまり、バックファイナンスですね
つまり、保証会社に万が一があっても、保険会社がいるので履行されるんですね
保険会社によっては、2年程度の猶予を設けています
それで、割と、地盤調査の賞味期限(?)は2年間有効が多いです
ですので、ベターなのは
・基礎着工時にかけてもらう
・引渡日に適用日変更してもらう
ことになります
対応してくれるかどうかは、住宅会社と保証会社次第です
では、本題に参ります
地盤会社は、地盤調査をして判定を出します
自動で保証が付く訳ではないのです
保証発行の手続きが必要です
契約前に調査することもありますよね?
自動で保証が付くと、契約に至らなかった場合に保証料で揉めますよね?
地盤調査は確かに実施した
だから、払うのは納得できる
でも、契約しなかったのに、保証料まで請求されたら?
あなたは払いたくないでしょう
これは住宅会社も同じ
だから、まずは地盤調査だけ発注します
後日、保証手続きするのです
なかには、普段付けているけど、手続きし忘れて付いていないケースもあるんです
僕が、現役だった時は、数か月に1件ペースでありました
めっちゃ、担当者が焦って電話してくる
「済みません、発行手続き忘れてて……もう建っちゃってます!」
改良なし判定なら、まだ良いのですが、
たまに、改良判定で、改良工事すら忘れて建てちゃって、
他の地盤会社(要はライバル会社)にセカンドオピニオン出して、改良なし判定を出させようとする
嘘のような、本当の話も実際にあるんです
やべー話ですよね?
地盤調査すれば、判定書が出ます
なので、リテラシーが低い会社は
判定書を施主に渡して、安心させて、地盤保証を付けていないことがあります
何も知らなければ、ちゃんと保証がかかっていると思い込んじゃいますね
だって、判定書が出ているから
でも、それ、判定書なだけで保証書じゃないんです
中には、保証書を偽造して、保証料金を騙し取る悪徳企業も実在しました
改良工事であれば、工事会社のPL保険がかかっている場合もありますが
改良工事なし=直接基礎判定なら、そういった保険もありません
瑕疵担保は、住宅の主要構造部なので
基礎ではなく、地盤に起因するなら適用されません
でも、判定書を見せて、瑕疵担保保険かかってるからと、地盤保証をかけていない会社も存在するんですね
そんな会社は、もし不同沈下したら
地盤会社に
「沈下したからなんとかしろ!」って圧力かけてきます
でも、地盤会社は、保証発行してないから当然拒否します
すると、
「地盤会社が対応してくれなくて、こっちも困っている」
とか施主に言い始める訳ですね
なので、判定書だけではなく、
保証書(各社名称が違います)をちゃんともらってください!
ただし、地盤会社からの保証先は、あなたではありません
住宅会社宛てです
つまり、地盤会社は、
施主個人に対して、保証することができません
地盤保証は、施主ではなく住宅会社あてに発行されるので
施主が欲しいといっても、住宅会社が拒否すればつけられません
地盤会社の役務提供は住宅会社のみで、施主には適用されないのです
だから、各社HP見ても、住宅会社向けのセカンドオピニオンはあっても
施主個人向けのセカンドオピニオンは存在しないのです
2023年までは地盤ネットさんで請けていましたが、今は撤退しています
HPにあるのは『法人向け』のセカンドオピニオンだけです
会社のビジネスとしては、あまりうま味はないのでしょう
この辺の詳しい話は過去のポストでしています
住宅会社相手のビジネスは
一見(いちげん)さん相手のビジネスではなく、リピートビジネスです
なかには、一生で3回家を建てる人がいるかも知れませんし、
オーナーとして、何軒も収益物件を新築される人もいるかも知れません
だけど、普通は一生に一度のお客さんです
一見さんです
でも、住宅会社は年間数十棟を建てます
大手なら、年間1,000棟・10,000棟クラスです
僕も現役の地盤解析技術者だった時は、会社には毎日300棟程度判定依頼がありました
個人からのセカンドオピニオンを受けているのは
僕、おしょうしかいないのです
地盤調査でもやもやしてる方は
おしょうにセカンドオピニオンしてみたらどうでしょうか?
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次回の説法は、『一番高い買い物はマイホームではない』です
お楽しみに!
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