017 不同沈下と等沈下
沈下しても保証されないって知っていましたか?
地盤セカンドドットコムのおしょうです
今日は、不同沈下と等沈下、について
住宅会社も知らない専門用語です
不同沈下と等沈下って
少しややこしいですが、離脱せずについてきてください
地盤調査やセカンドオピニオンで1番大事な専門用語です
不同沈下……
これを防ぐために、地盤に改良が必要か、しなくても大丈夫か判定します
万が一、沈下した場合に備えて、地盤に保証をかけるのです
地盤の判定と地盤保証をするために、地盤調査をするのです
お、何となく重要そうって気づきましたかね?
不同沈下(ふどうちんか)は
会社によっては、不等沈下(ふとうちんか)と呼びますし、
等沈下(とうちんか)は
会社によっては、同沈下(どうちんか)と呼びます
だから、少しややこしい
日本建築学会の小規模建築物基礎設計指針では
不同沈下と呼んでいますので、それにならいます
また、性質上、等沈下の方がイメージしやすいので
不同沈下と等沈下に統一して説明します
「どんな時に地盤保証って適用されるんですか?」
流石に、この質問には営業マンも答えてくれるはず
(マニュアル通り)
「万が一、沈下したら保証します。最高5,000万円です!」
おぉ、安心ですね
沈下したら、保証してくれるんですね
しかも最高5,000万円も、やったー!
と思った、あなた。ちょっとストップ
随分とふわっとしすぎじゃないですか?
沈下って、どんな状態?
いつ認定されて、いつもらえるの?
保証って、現金払い?
実際に5,000万円ももらえるの?
万が一の確率ってどのくらい?
ってのは、かわいそうな質問なのでしませんが
少なくとも、上記4つには、即答して欲しいですね
多分、満足いく回答はこないはず
ゴニョゴニョするんじゃないかなw
だって、もう、セールストークから外れているから
営業マンは、住宅のプロでも地盤のプロでもありません
ただの営業のプロです
セールトークは得意ですが、内容深掘りと専門的なことは苦手です
でも、それで良いのです
だって、営業マンだから
一邸一邸、寄り添うのは、
設計士・工事監督・アフター担当など、会社としてすれば良いので
営業マンには1棟でも多く契約してきて欲しいんです
会社としても、既存客(契約客)よりも、新規客・見込客に注力させる方針です
だから僕は営業マンが分からないだろうなってことまで伝えています
沈下には、幾つか種類があります
今日はタイトル通り、不同沈下と等沈下についてです
簡単にいえば
斜めに傾くのが、不同沈下
斜めではなく等しく沈むのが、等沈下です
では、地盤保証が受けられるのは?
実は、不同沈下だけなんです!
たとえば、10cm等沈下しても、不同沈下じゃないから保証されません
保証されないということは、
誰も無償で直してくれないし、お金も払ってくれません
沈んでいるのに
不同沈下も、ある程度の傾きじゃないと保証されません
一般的には、5/1,000以上の傾きです
会社によっては3/1,000とする会社もありますが、非常に少ないです
その分、地盤判定基準が厳しいので、改良率が高いでしょうね
だいたい3/1,000の傾きで、敏感な人は不同沈下を意識するそうです
簡単にまとめると
5/1,000不同沈下で5cm下がっていれば、保証されますが
等沈下で10cm下がっていても、保証されませんし
4/1,000不同沈下で5cm下がっていても、保証されません
では、保証って現金でもらえるんでしょうか?
気になりますよね?
長くなったので、この話は次回します
地盤調査でもやもやしてる方は
おしょうにセカンドオピニオンしてみたらどうでしょうか?
調査報告書の読み方も教えますよ
次回の説法は、『地盤保証って5,000万円も現金でもらえるの?』です
お楽しみに!
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