離婚するまでの140日③
はじめて
愛してるという言葉を
くれた人だった
私は恋愛が得意で苦手
軽い付き合いは
小手先で叶えることができたけど
奥深い付き合いは
恐くて逃げてきた
結果を期待して
勇気をだして届けた言葉に
期待以下の
裏切られるような言葉が返ってくる恐怖
どうせこの人もまた
こう言うんだろうな、
こんなこと言ったら嫌われるんだろうな、
そう思うと1歩踏み込むことができなくて
上辺だけの関係
当然そんな付き合い方だと
時が経てばお互いに飽きるし
結局すぐに終わってしまう
深く入り込まないように
ある程度距離をつくりながら
それが私の恋愛の進め方だったけど
期待していないのに
期待以上の安心感をくれて
想像どおりの否定をしないで
どんなことも受け止めてくれた
どうせ、こう言うんでしょ……
が、起こらない奇跡を
はじめて私に与えてくれた人。
長く付き合ったことがない私が
唯一長く付き合えた人。
21歳で出会って、
25歳まで愛してくれた。
26歳で出会って、
30歳まで愛してくれた。
いつも幕引きは最悪だったけど
再構築できる関係を築けたことは
私の自信に繋がったと思う
ここに書きはじめたのは、
未練があるからでも
恨みがあるからでもなく
思い出として
今と切り離すことができたから
今後、彼を悪く書くこともあるけれど
人を恨み続けることは
決して気持ちの良いことじゃないから
好きだった
幸せだった
その感情があったことまで忘れないように
ここに、出会ってくれた感謝の気持ちを残しておこう
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