未経験からデザイナーになります
こんにちは。Miyagawaです。
同人誌の制作をしていて、デザインを中心に、企画、編集、校正、設営にも関わっています。
関わったことのあるジャンルは、神のみぞ知るセカイ、ホロライブ、ぼっち・ざ・ろっくです。
本職は半導体デバイスの開発をしており、同人活動でデザインをしていたのですが、この度、転職してデザインを仕事にすることになりました!
アニメ関連業界のグラフィックデザイナーです。
ありがたいことに、希望していた業界に入ることができました。
普通科高校の理系卒、化学系の大学と大学院を出て、メーカーの技術者という理系一色の経歴から、デザイナーへの大転職です。
転職ではありません! 大転職です!
最近流行っている(?)「未経験からデザイナーに!」というやつですね。(別に流行りに乗っかって転職したわけではないんですが……)
せっかくなので、業界・職種ともに未経験からデザイナーになるMiyagawaの経験談をアレコレ書かせていただきます。
すでにnoteにはこの手の記事がありふれていますが、様式美と思ってください。
今回は転職活動を始めるまでの経緯と、転職活動を始めてから内定までの道のりについて。
転職活動を始めるまで
経験談のアレコレを語る前に、前提を事情を書いておきましょう。
要するに、Miyagawaのバックグラウンドについてですね。
すでに冒頭で書いた通り、同人活動としてデザインをやってきました。
美大などデザイン系の学校に通ったことはなく、独学です。
大学在学中にサークル活動でデザインに触れる機会があり、そこからデザインを始めました。
新卒のときにデザイナーでの就職を希望したのですが、希望が叶わず、大学の専攻から順当にメーカーに就職。
コロナ禍のロックダウンとほぼ同時、2020年の就職だったので、現在は入社4年目が終わり、5年目に入ったタイミングです。
不本意な結果であり、悔しくもあったので、早めにデザイナーに転職するぞ! と思っていました。
思っていたのですが、就活の挫折感が大きく、自分のデザインに自信を無くし、ずるずると先延ばしにして時間が過ぎていきました。
転機になったのは、入社2年目の冬。
デザインのオンラインコミュニティ『マエデ(前田デザイン室)』に入り、早速プロジェクトに参加しました。
デザインのための環境を作り、解決を図ろうとしたわけです。
↓マエデ(前田デザイン室)についてはこちら。
同時期に、久しぶりに大学時代からの友人に会う機会がありました。
友人から、1年後の冬コミ(C101)に向けて制作しようと思っている、という話を聞きました。
この2つの刺激を受けて、制作意欲が回復。
自分で何か作りたいなと思えるようになりました。
さて、何か作るからには、公開の場と締切が必要です。
友人が予定している1年後の冬コミに向けた制作に便乗しても良かったのですが、1年も待つのはじれったく感じ、次の夏コミ(C100)に出ることにしまし、アニメ『神のみぞ知るセカイ』の単語帳『God Only Knows 攻略超特急 神のフレーズ』を作りました。
↓『God Only Knows 攻略超特急 神のフレーズ』の詳細はこちら
そのままの勢いで、『神のみぞ知るセカイ』の作者である若木民喜先生の作品のオンリーイベント『落とし神 Fall in love FLAG 11.0』(神のみオンリー)でも頒布しました。
そうこうしているうちに、冬コミを控えた時期になり、刺激をくれた大学時代からの友人から、冬コミで出す本のデザインをして欲しいと言われました。
声をかけてくれたことが嬉しく、恩返しにもいい機会なので、引き受けることに。
ここではホロライブ所属のVTuberを題材にしたギャルゲ風ラノベ『君と過ごすホロライブ ―前編―』のデザインをしました。
↓『君と過ごすホロライブ ―前編―』の詳細はこちら
以上のような制作と即売会での成功体験を経て、冬コミの制作が終わったときには、デザインの自信を取り戻し、「やはりデザインをやろう! 転職活動をしよう!」と決意を固めました。
転職活動開始から、内定まで
同人活動を通して、デザインの楽しさと自信を取り戻し、コンディションが整いました。
転職活動のスタートです。
1月 情報収集
まずは転職活動とはどういうものか、転職活動の情報収集、勉強をしました。
一足早く、年末に『マエデ(前田デザイン室)』の室長である前田さんのスペースで相談をし、アドバイスをいただきました。
2~4月 自己分析
新卒での就活を反省し、改めてデザイナーを目指す理由や、未経験で転職する戦略を考えました。
過去の二の舞いになることだけは、絶対に避けなくてはいけません。
自己分析の詳細な中身はこちらにまとめています。
5~6月 ポートフォリオ整理
未経験とはいえ、ポートフォリオは必須であり大切です。
以前からポートフォリオをまとめていたので、上で紹介したような制作物を追加し、まとめ直しました。
↓応募に使ったものよりは情報が削られていますが、こんな感じのポートフォリオです。
7~8月 一時休戦(夏コミ準備)
このまま応募を始めたいところですが、同人誌の制作が佳境になってきました。応募は夏コミ後に延期し、本の制作に専念しました。
9~11月 応募開始
転職エージェントと求人サイトから応募をくりかえしました。
本命はキャラクターコンテンツ系の業界。
自分の希望する業界でありつつ、これまで制作してきた分野に準ずる形です。
しかし、求人の数がかなり限られるので、それ以外の業界にも多く応募しました。
扱う媒体はグラフィック、web、パッケージなど、何でもありです。
あまり媒体に対するこたわりがないので、そこで絞ることはしていません。
応募と並行して、『神のみぞ知るセカイ記念日カレンダー2024』を制作し、神のみオンリーで頒布しました。
12~1月 面接
初めての書類選考を通過したのがこの時期です。
実技試験を課してくる企業もあったので対応しつつ、それと並行して冬コミの準備をします。
過労だったのか、油断したのか、インフルエンザにかかってしまいました。
インフルエンザとの闘いの末に完成したのがこちら。
2月 内定
1社から内定が出ました。初めての内定です。
しかも、希望であるアニメ関連の業界であり、面接での感触も良かったので、内定を承諾することにしました。
これにより晴れて、未経験からデザイナーとして働くことが決定!
4年間住んでいた大阪を離れ、東京で働くことになりました。
さいごに
決意から約1年。
本格的に動き出してからは約半年。
入社は6月なので、思ったよりも時間のかかる転職活動でした。
こうして振り返ると、時間がかかっているだけでなく、同人制作とともにあった転職活動だったことがよく分かります。
同人誌を作りながらでなければ、もう少し早く転職が決まったのではないか?
そんな考えが浮かびもしましたが、デザインの仕事、つまりは今後長くデザインに取り組む環境を求めるために、目の前でやるべきデザインをやらないというのは、本末転倒な気がしたんですよね。
同人誌のデザインこそが、デザイナーMiyagawaのスタートなので、Miyagawaらしい転職活動だったんじゃないかと思います。
今回は内定までの道のりと称して自己紹介的に制作物を交えながら書かせていただきました。
転職活動自体の中身のある話は、これから書く他の記事に預けさせていただきます。
これからもMiyagawa Designをよろしくお願いします!
Miyagawaの転職について気になったら、こちらの記事もどうぞ!