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2024年1月30日の見解
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昨日の為替相場ですが、
東京時間:小動きな展開
欧州時間:デギンドスECB副総裁の発言で欧州の長期金利が低下しユーロが下落
(金利は各国と相関するケースもある為、米国の金利低下も引き起こし、ドルも下落する事になりました。)
NY時間の後場:米政府借入予定額が減少したということで、さらに金利低下しドル円は一時147.256円まで下落する事になります。
米株価は金利低下が起きたことで堅調に推移し、S&PとNYダウが史上最高高値を更新している状態です。
では昨日の動きをまとめていきます。
昨日の欧州時間からの発言が以下になります。
【デギンドスECB副総裁】
ECBはデータ次第であり、利下げのスケジュールなどはない
ECBの利下げはインフレの展開次第
紅海の状況が金利の決定に影響するとはみていない
インフレと成長率の下振れリスクに直面しているとのことです。
(参考URL)ブルームバーグ
これは先週のECB政策金利の時に、ラガルドECB総裁も同じような内容を発言しており、総裁と副総裁が同様の発言をしていることで下振れリスクの信憑性が高まり、ユーロ安となりました。
昨日は主要通貨の中でも欧州圏の金利が低下しユーロが大幅な低下をしていることから、米国の金利低下にも繋がりました。
世界の金利について各国の個別の案件で上下もしますが、アービトラージ等を通じて連動しておりますので、欧州の金利が低下する事によって世界の金利に影響を与えてしまいます。
こういった事もあり(昨日は)米国の金利が低下して、ドル円は欧州時間から下落する事になりました。
(一時)ドル円は147.704円付近まで下落する事になるのですが、FOMC前という事もありドルの買い戻しが入りレンジに突入することになります。
しかし、NY時間の後場に「米政府借入予定額が下方修正」という報道にて、金利が急低下しドル円は40pipsほど急落します。
(参考URL)ブルームバーグ
米財務省が、1-3月(第1四半期)の連邦政府の借り入れ必要額を、7600億ドル(約112兆円)とする見通しを発表したことを受けて、【長期国債の発行も減少=国債価格が上昇】するのではないかと予想され米国債が買われることになりました。
「国債が買われる=利回りが低下」するということになります。
2023年10月下旬には8160億ドル(約120兆円)との見通しを公表していただけあって、全く予想していなかった債券投資家の買いが入り、昨日の金利急低下に繋がったという内容になります。
上記の報道を受け、ドル円は下落する事になり、ドルストレート(ユーロドル・ポンドドル・オージードル)などはドル売りになりますので上昇することになりました。
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昨日は特に材料というものがありませんでしたが、上記のように世界の金利が低下したので、米株価(S&P500・NYダウ)に関しては「史上最高値更新」をしております。
経済指標
豪小売売上高
仏第4四半期GDP【速報値】
独第4四半期GDP【速報値】
欧第4四半期GDP【速報値】
S&P/ケース・シラー住宅価格指数
米住宅価格指数
JOLTS求人
米消費者信頼感指数
要人発言
ナーゲル独連銀総裁
※アルファベット・マイクロソフト決算
上記になります。
本日から欧米の経済指標・米企業の決算があり、本格的に月末フローが出やすい日柄になります。
そして本日からFOMC1日目が始まります。
諸々の要素で思惑ポジションも出やすいと思いますので、気をつけていきましょう。
相場に参加される方は、引き続き積極的な取引は控え、チャンスだと思った所を狙い撃ちしていく短期トレードをイメージしていきましょう。
とりあえず「夏時間」に入るまでは、無理して引っ張らないことを推奨します。