ぺんてる メカニカMEC 0.3mm 中期
︎︎こんにちは。未符です。
︎︎今回は気が向いたのでnoteを書いていきます。前回の筆箱紹介のように長々と書くつもりはありませんので、気軽に見てもらえると嬉しいです。
↓↓↓前回の筆箱紹介↓↓↓
︎︎ということで、本題に入りましょう。
︎︎今回紹介するのはぺんてる メカニカMEC(メカニカ)です。前回の筆箱紹介でもちらっと出てきましたね。
●メカニカの概要
︎︎メカニカはぺんてるが1968年に発売した、世界初の0.3mm製図用シャープペンシルです。定価は両芯径ともに3000円(最初期の0.5mmに限り2000円)で発売され、1969年にはグッドデザイン賞を受賞。およそ30年以上販売し、2002年に廃番となりました。
●発売時期による差
︎︎30年以上販売されたメカニカですが、大まかに3つの年代に分けられています。
○初期型
○中期型 ︎︎←今回紹介するのはコレ
○後期型
︎︎初期型は1968年から1971年、ぺんてるの前の社名である大日本文具の時代に販売されたメカニカのことを指します。
︎︎年代が違うことにより、グリップの仕様や付属品など異なる部分が出てきますが、フリマアプリ等では基本的に初期型が最も価値が高く、高額で取引されています。
●内容物
︎︎メカニカ本体と付属品の紹介です。
︎︎内容物として、
・メカニカ本体
・使用説明書
・ペンシース
・クリップ
・ハイポリマー芯
︎︎こちらが入っています。
︎︎説明書にはメカニカの使用方法や保証書(勿論今となっては効力0です)が書かれており、文字のフォントに時代を感じます。
︎︎黒いペンシースには金色でメカニカのマークが施されており、高級感が漂っています。ちなみに初期型のみペンシースは本革でできているそうです。
︎︎クリップはグラフペンシルを始めとするぺんてるの現行品のシャーペンに使われているものと同じになります。グラフペンシルと同じように着脱が容易に設計されています。
●メカニカ本体
︎︎ペン本体の紹介になります。
︎︎正12角形の軸には耐摩耗性に優れ、自己潤滑性のあるポリアセタール(POM)樹脂が使われています。ここが似たような見た目のグラフペンシルの軸とは違う点ですね。
︎︎グリップには洋白銀(銅とニッケルと亜鉛の合金)が使われています。所謂ニッケルシルバーですね。500円硬貨にも使われている素材のようです。そのため、触っていると若干ですが指から金属のにおいがするようになります。
︎︎グリップには「Pentel Mechanica 0.3」の刻印が。初期型では「PENTEL」になったり、メカニカの「M」が先程紹介したペンシースの方の「M」が彫られていたりします。
︎︎また、0.3mmにはグリップにスミ入れがされており刻印や格子柄がより目立っています。
︎︎飾りリング(軸とグリップの間の銀色部分)には「JIS S 6013 〄 表示許可 375127 MADE IN JAPAN」の文字が。これがどういう意味を為しているのかは詳しく分かりませんが、ここにJISマークが彫られているのが中期型メカニカの主な特徴になります。
︎︎続いてノック部付近です。銀色部分を回転させることでこのように取り外すことができます。グラフペンシル同様消しゴムは無く、長いクリーナーピンが付いていますね。
︎︎硬度表示はB~2Hの4種類。ここも年代によって変わってきます。
︎︎ちなみに硬度表示窓はPMGやグラフペンシルのものと互換性はありません。
︎︎そしてメカニカ唯一にして最大の特徴、直進ヘリコイド機能について説明していきます。
︎︎ペン先にガードが着いた状態で軸を持ち、左回りに回転させることで徐々にガードが引っ込む仕様になっています。これを直進ヘリコイド機能と言います。これがまたかっこよく、メカニカのロマンが詰め込まれてると言ってもいいです。
︎︎ガードの出し入れで製図用特有の長いガイドパイプの折れや曲がりを防ぐことができ、さらにロットリング800のようにペン先自体を操作するわけではないため、製図の際にペン先のブレが無くなるという中々面白い設計になっています。
余談:説明書によると、回転させるのはグリップではなく軸らしいです。
●実際、書きやすさはどうなの?
︎︎フリマアプリで3~4万円、或いはそれ以上で取引されているメカニカですが、書きやすさはどうなのか。
︎︎無論個人差があるので一概には言えませんが、そこまで使いやすいわけではないというのが正直な感想です。
︎︎使いやすさだけなら下位互換として発売されたメカニカグラフ(PMG)の方が軽くて取り回しのしやすい分書きやすいと思っていますし、何より機能が繊細で耐久性にもそこまで期待はできません。
︎︎つまりロマン重視のシャーペンですね。書きやすさを求めて買うペンではないということだけは断言できます。ただ所有欲は満たされますし、何より希少なのでコレクションとしては向いています。
︎︎オススメはしませんが、文房具屋で見かけたらかなり運が良いほうですね。
●後書き
︎︎お疲れ様でした。前書きで「長々と書くつもりはない」と言いましたが、結局2000文字を超えてしまいました(笑)
︎︎本当は分解して中の部品を見せたかったり、年代ごとの説明をより詳らかに記したかったんですが、流石にそこまで書く気力は湧きませんでした。そもそも説明書でも分解は非推奨とされていますし。
︎︎また気が向いたら、筆箱紹介なり今回のようなペン紹介なりを書いていきますね。
︎︎それでは、ここまで読んでくださりありがとうございました。
︎︎またいつか。