モヤモヤ

私は普段営業をしている社会人2年目。
1つ上に同性で同じく営業の先輩がいる。

その先輩は明るくて、業務もそつなくこなし、
容姿も淡麗で上の人たちからも気に入られているらしい

その先輩は、私が入社した時から、
自分と私のことをよく比べてきた

私は、こんなに丁寧に教えてもらってなかった
私は、担当を持つのが早かった
私は、はやくから会議に出た
私の先輩はとても適当な人だった

その先輩の主語はいつも自分だった
私が相談事をしても自分だった
今もそうだ

私は対応が難しい顧客を任されることが多く、
トラブル続きで迷惑をかけてしまっていた

その先輩の顧客は比較的優しく、楽で、
トラブルも起こりづらいらしい

このことを知らなかった時は、
1年でどうしてこうも差が付くのか、
どうして私はこんなに出来ない人間なのだろうか
容姿も悪ければ、愛想も悪い私なんて。

この考えがずっと頭を巡っていた

今日も、その先輩を甘やかすような発言をする上司を見て、
虫唾が走り、頬の筋肉が強張る

これはただの嫉妬か
同年代の同性、向けられる言葉や態度の違いを気にしているのは、妬みか
私はそんなくだらない人間か

女性として見られるのは嫌だ
女性だからと甘やかされるのは嫌だ
でもそれに助れられているのも確かだ
もっと自分に力があれば、そんなくだらない考えは持たないはずだ

今までもそうだった
実力を付ければ良いだけのことだ
ちょっと昔の自分が戻ってきたかもしれない

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