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『28時間真夏のパチンコ頂上決戦』評論

本記事で評論するのは8/13の19:00から8/14の23:00まで28時間生放送の

日本遊技機工業組合(以下日工組)
パチンコ・パチスロ生活向上委員会

が主催のオンラインイベントとなります。
※中身詳細についてはパチンコフェスのHPをご確認下さい

是非1意見としてでも一読いただければと思います。

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所感

今回、私が本イベントに興味を持ちだしたのは実際放送がはじまってからです。思い返せば事前告知などもしていたなぁと頭の片隅にあるくらいです。

ツイートでも紹介しているように、公式Twitterは2.3万人、参加する芸能人、芸人、YouTuber、パチライターの方も有名な方が多くそれぞれ告知もされていました。

にもかかわらず、コアタイムでもYouTube3000~3500人、Twitterでも1000人以下の視聴者数とオンラインイベントとしてかなり物足りない参加数でした。

誰かが告知をして一瞬人数が増えても、目に見えてすぐ離脱していくのが分かりました。

私も実際生放送をみた所感は

何をしているのか分からない

この1点につきます。

パチンコを打っているのは分かるのですが画面が次々とスイッチングされたり、マスクをした演者が次々映し出される映像の情報量の多さと複雑さで処理が追い付きませんでした。

普段のパチ系動画での編集、特にはテロップなどの補完がいかに重要であるのかが分かります。

内容はさておき、一番残念だったのは、

”こういう事がやりたいんだ!!”
”これを伝えたいんだ!!"

という明確なコンセプト感が全編通してみえてこなかった事です。

特に、今回主催が日工組ということもあり昨今の情勢踏まえ何らかのメッセージ性やコンセプトが示されて欲しかったと感じます。

特に、コロナ渦や旧規則機撤去問題、今後来る封入式などコンセプトとして組み込める話題はいくつかあったかと思います。

たとえば「コロナ渦でもパチンコは安全に遊技できる楽しい余暇」などはコンセプトにしやすかったのではないでしょうか。かっこいい大義名分ではなく単純に「パチンコの楽しさを伝えたい!」でももちろんいいと思います。

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今回の放送からみえた問題点と改善点

業界に携わる身として今回のイベントを視聴して感じたのは
日工組加盟メーカーの携わり方が

お金は(イヤイヤ)出したんだからあとはいいようにやってくれ・・・
うちは興味がないしやりたいメーカーだけで好きにやってくれ・・・

という投げやりな姿勢、組合の一枚岩でない姿が見えすぎた所です。

その為、日工組主催のイベントにも関わらず、理事長である榎本善紀氏所属の京楽産業の新台発表、キャスティングの意図が分からない吉本芸人など、コンテンツ自体、京楽色が強かったと感じました。

おそらくほとんどの加盟メーカーはお金を出して筐体を貸し出した以外、企画・運営に関してはノータッチだったのではないでしょうか。


日工組(パチンコメーカー)が本気をだすのであれば、新台や未発表機を出展するのではなくホールに設置された定番機をメインに出展をしたほうが良かったと思います。

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✅サミーであれば、北斗の拳
✅SANYOであれば、海物語、大工の源さん
✅サンセイであれば、牙狼
✅ニューギンであれば、花の慶次
・・・

前述でコンセプトがみえなかったと書きましたが、
本当にコンセプトが「パチンコ頂上決戦」なのであれば、

牙狼と源さん、北斗無双、花の慶次がガチンコで対決する所

が見たかったです。結果的に出玉で牙狼が勝ったとして、負けた看板機種も損はしないのは目にみえています。

あれだけ機種に詳しい解説者がいれば

やっぱり〇〇は面白い!
明日ホールで打とう!

となりますね。

普段パチンコ番組を多くみるわけではないですが、
垣間見えた演者さんの解説や知識量、
実打しながらの話術は思った以上にすごかったです。


当然28時間の長丁場ですので新台を挟むなどワンクッション的に未発表機を出すのもありですがメインコンテンツは定番機にしておかないと演者の方も良さが発揮できないですし、みている方も打った事がないので感情移入がしづらく長時間みていられません。

今回解説を求められる演者の方がたびたび「勉強不足で・・・」や「初打ちなので・・・」と言っていたのが悪目立ちしていました。
※これは演者が悪いわけでは当然ありません

余談ですがここに出展したがために新台なのにみていて、
もうこの台は打たなくていい
と感じた台もありました。

正直開発者としてこんな事言ったらダメだけど
打たなくても分かる・・・
ネタ抜きで本家とパクリ台を並べての試打はかなりカオスな絵ずらでした。

「大食いタレントがシュークリームを完食するまでに当たりを引け!」
といった企画もただただ台のリーチ演出が長い事を印象づけるだけで企画自体がチグハグな印象が強かったです。

ちなみにこのタレントさんも番組内でパチンコは全然打たないと言っていたのでなぜキャスティングがされたのかも疑問でした。


また超ディスクアップではないですがイベント専用機を用意してもよかったと思います。変に試打改造を疑われるくらいなら最初から専用機を用意して

✅超源RUSH誰が一番継続させるか?
✅小当たりRUSH誰が一番ハメて出せるか?

みたいな台の見せ場だけでの勝負などに振ってもよかったと思います。

加盟メーカーであるDaiichiが普段YouTube専用に作っている機械などにもヒントはたくさんあったように思います。


開催にあたり色々忖度はあったとは思いますが、メーカーの利とするイベントではなく、ホールやパチンコファン向けのイベントを目指すのが次回以降の課題ではないかと思います。

パチ屋の営業時間中にぶっ通しでオンラインイベント開催っていう時点でパチ屋置き去りな印象もありました。

パチンコ屋さんも昨今はSNSに力をいれていますがほとんどこのイベントに関して反応しているのは見受けれらませんでした。

最後に

今回のイベントは

版権(モチーフ)とギミックにだけお金をかけた今のデコレーションパチンコ台の象徴のようなイベント

でした。

私は本イベントに関して完全に外野なので、中の人は色々検討、試行錯誤した上、やりたかった事ができずこの内容だったのかもしれません。

しかし、結果としてパチンコファン、遊技機関係者に満足する内容を提供できなかった事は大きな課題です。

今回はじめて1度やってみた事で見えた事も多くあったかとは思います。これをただただお金とパチンコファンの期待を捨てただけのイベントにするのではなくこれを糧に次のたくさんの業界に係る方が満足のいくイベント、エンドユーザーに届くイベントを作って欲しいと強く願います。

最後になりますが、今回辛口で執筆致しましたが、このイベントに携わった方はすごくプロフェッショナルだったと感じています。特に演者の方は相当のパフォーマンスをされたとお見受けしました。今回の記事は批判ではなく叱咤激励である事をご理解いただければと思います。


記事は以上となります。

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