「Voicyフェス '23」1万人までの道
【実践マーケティング勉強会】今回の課題テーマは「有料イベントのチケットを売るには?」
本記事は、企業分析ハックさん&大手町のランダムウォーカーさんによるマーケティング勉強会の課題です。
■Voicyとは
✅音声プラットフォーム
■Voicyフェス '23とは
以下勉強会課題
■前提条件
さっそくですが、まず結論から申し上げます。
■結論
昨年度のVoicyフェスの総再生時間のうち、当日の再生は約30%
⇒約70%はアーカイブで聞かれている
⇒ライブでなくてもコンテンツとして成り立っている
Voicyフェスはライブが商品なのではなく、アーカイブ放送が商品である。
※ライブは味付け
ライブのメリット享受しているのはあくまでパーソナリティーであり、リスナーにその特典性は薄い。
それにも関わらず、ライブをウリとした事前プロモーションが主体となっており、事後に確定したコンテンツとしての売り出しがほとんどない。
事前のプロモーションの弱点として、参加パーソナリティーやコラボの組み合わせ直前まで決まらない事が挙げられている。
実際購入者は11月8日時点(プレスリリース時点)で7600名で、その後最終的に7,900名と11月中のアーカイブ放送は多く見積もっても500程度しか販売できていない。
対談者が確定しており、内容(中身)も出揃い、かつ口コミも集まっている事後プロモーションの押上げが最も改善の余地があると考えます。
これを『祭りのあと大作戦』と名付けました。
以降順を追って解説していきます。
■目標(ゴール)
「Voicyフェス '23」のチケット1万人
ただし・・・
実際、本施策で増やす人数は1万人ではない。
まず、過去の販売実績から
また、現時点の売上
さらに、事前に売れた数をみていくと、
であり、過去の売上以上のペースで売れている。
少なくとも、このままのペース(プロモーション)でも概ね8000人は到達できる事は予測される。
つまり、1万人に到達するには今回新たなプロモーション施策を行う事で追加で2000名上乗せが必要であるという事です。
■分析①(販売推移編)
Voicyフェスのチケットの販売は以下の3期に分類される
昨年度の実績をみると
となり、事後期間である11月中の売上が圧倒的に少ない事が分かる。
Voicyフェスがライブをウリにしたコンテンツである事から、プロモーションの大半が①の直前~開催中までに集中しているという点が挙げられる。
■分析②(コンテンツ消費時間割合)
ところで、
Voicyフェス '22の総再生時間は約10万時間。
一方でフェス中の3日間で再生された時間は約3万時間。
つまり、約70%はフェス開催日以降アーカイブで聞かれた事になる。
ニュースやスポーツ中継などのライブが重要となるコンテンツとは違い、Voicyフェスはアーカイブにも大きな価値があるコンテンツなのである。
■施策方針
過去分析①(販売推移編)
過去分析②(コンテンツ消費時間割合編)
より、フェス事後期間にアーカイブ放送を販売プロモーションする事で、さらに2000人の獲得を目指します。
■増やすターゲット層について
まず、昨年度の放送で各パーソナリティーがVoicyフェスを主として話題にした回数をピックアップしました。
以上のように緒方社長含め、パーソナリティーの方はVoicyフェスが開催される10月は積極的に話題にあげるものの、月が替わるとほぼ触れる事はありませんでした。
つまり、参加パーソナリティーの方も事前プロモーションは積極的に行っているものの事後プロモーションはほとんど行っていないない事が分かります。
今回増やす人数が2000人という事で、各FES登壇パーソナリティーのリスナーをターゲットにすることで十分1万人超えの達成を見込めると予測します。
■プロモーション施策について
①voicy運営によるVoicyフェスの実績を元にした事後プロモーションの強化
事後にプロモーションをすることのメリットとして、
という点が挙げられます。
事後プロモーションといっても特段特別な事をするのではなく、
事前プロモーションでは昨年のアーカイブ放送の公開などがあった
ように、事前プロモーションで昨年度の実績を使ってプロモーションしていたのを本年度のコンテンツに差し替えてのプロモーションとなります。
②参加パーソナリティーへVoicyフェスのコンテンツ提供及び展開
参加する様々なパーソナリティーがVoicyフェスを題材に自分のチャンネルで扱う事が出来るようにする事で、事後も一定期間話題にしてもらう事が狙いです。
・本年度のVoicyフェスを題材とした勉強会
・本年度のVoicyフェスの裏話や解説等
ホットな素材を使って各自のチャンネルで使えるようにします。
①②を合わせた施策を『祭りのあと大作戦』と名付けました。
Voicyフェスは終わってからも集客できるコンテンツです。
感想
数字で分析した所、特段大きな改革をしなくても1万人は十分達成可能な数値だと思います。Voicyは基本的にはストック型のコンテンツです。Voicyフェスもライブではありますが、時限式のストック型のコンテンツです。ライブが終わったら終わりではなく、そこがスタートとしてコンテンツ展開していく事が重要だと感じています。