鋸山(のこぎりやま)ハイキングの楽しみ方
初夏の雰囲気の2023年のゴールデンウィーク。街の喧騒を離れ千葉県、内房総にある鋸山へハイキングに行ってきました。
鋸山は「地獄のぞき」の展望台があることでご存じの方もいるのではないでしょうか?でも、東京から少し遠そうだし、なかなか行けないという方も多いのではないでしょうか?
今回、初鋸山ハイクをしてみてこの遠さを超えてでもまた行きたいと思える山でしたので、ここから鋸山までの行き方、登山、ハイキングの行き方、下山後についてお伝えします。
鋸山とは
鋸山とは、百低山に選ばれている千葉県の房総半島にある標高329mの低山で高さは東京タワーほどの高さです。周りに遮るものがないのでその景色は「関東の富士見100景」にも選ばれている山です。
山頂付近にある日本寺には「日本一大きい大仏や百尺観音」や「地獄のぞき」という切り立った崖を見下ろすフォトスポットがあります。
また、ハイキングコースとしては浜金谷駅、保田駅などから登ることができて初心者から中上級者まで楽しめるコースがあります。
コースでは江戸時代後期から行われていた石切場跡を見ることができます。それらの産業遺産はそのまま残されており、当時の様子を感じるだけでなく、苔むした森の中はまるでジブリの世界に迷い込んだような錯覚にもなる楽しいものです。
鋸山の行き方
東京からですと電車、フェリー、車、高速バスなどで行くことができます。
電車の場合は、新宿から浜金谷まで「特急さざなみ」が出ていますので乗り換えなしで2時間程で到着します。
フェリーだと久美浜から浜金谷港まで40分程で到着し、そこから少し歩いて浜金谷駅を超えると登山口があります。
鋸山への行き方はこちらを参照ください。
登山は浜金谷と保田からスタートできます。登山道へのアクセスはこちらを参照ください。
今回は浜金谷駅まで電車で行き、車力道から地球が丸く見える展望台を経由して山頂へ。石切場から岩舞台を通って日本寺で地獄のぞき、日本一大きな大仏を見て、保田へ下山するコースを選びました。
鋸山はロープウェイでも登ることができますが、天候によっては止まってしまいますので、必ず当日ホームページなどで確認してください。
浜金谷駅からの登山コース
浜金谷駅から登山口までは徒歩10分程。車力道と関東ふれあいの道コースの分岐がありますので、そこから登山のスタートです。
コース選び
浜金谷駅から登山口分岐につくとふれあいの道コースと車力道コースに分かれます。コースは大きく分けて三つになります。
初心者向けの「サクッと地獄のぞき観光コース 1.9km、60分」
初・中級者向き「産業遺産めぐりコース 2.6km、90分」
中上級者向け「鋸山登山家コース 3.9km、150分」
1のコースは500段程の階段を最初登りますので、頑張って下さい。
それぞれのコース詳細はこちらをご確認ください。
今回は3番目の「鋸山登山家コース」を選択。車力道を上がっていきます。
車力道は昔、切り出した石を女の人が1日3往復して運んだ道です。
途中美しい景色を堪能しながら登ることができます。階段差は所々違いますので少し息が上がりますが、休みながら行きます。
途中で猫丁場で猫の彫刻とハートに掘られた場所がありますので、立ち寄ってみてはどうでしょうか?
次の分岐で日本寺と山頂方面に分かれます。
今回は「地球が丸く見える展望台」と「山頂」を目指します。展望台に行くにはかなり急斜面に作られた階段を上っていきます。落っこちないようにしっかり手すりをつたって上がります。
やっとのことで登りきると地球が丸く見える展望台へ。確かに景色は素晴らしい!
風が強かったので立っているのがやっとでしたが、晴天の際に再度トライしてみたいです。
ここから縦走して山頂へ。山頂までは上り下りがありますが、そんなに遠くはありません。山頂付近も風は強めでしたが、景色は素晴らしいです。
山頂から今度は日本寺へ向かいます。途中、石切り場、岩舞台などを通ります。ここでは産業遺産が見えるということでワクワクです。
石切り場ではこんな高いところまで石を切り出したのかと驚きます。
岩舞台には安全第一の彫刻が。ここではコンサートなど行われるそうです。
江戸時代から明治までここから本当に石が人の手によって運ばれたと思うと感慨深いです。
ここからラピュタの壁を超えて日本寺へ向かいます。
ラピュタの壁は本当に天空のラピュタに出てきそうな壁です。
思わず叫ぶのはやはり「シーター」「パズ―」でしょうか。
と、そんなシーンを思い浮かべつつ、日本寺を目指します。
ほどなくして「地獄のぞき」の崖を発見!
あそこまで登るのかとちょっとひるみますが、傾斜のきつい石段を登ってきます。
石段を登りきると日本寺北口の入口に到着。入場料を払って中に入るとまず驚くのが百尺観音。私の身長が156cmなので大きさの違い伝わりますか?
百尺観音を超えて「地獄のぞき」へ向かいます。途中、横からの撮影スポットがあります。
「地獄のぞき」には少し列ができてましたが、すぐに順番が回ってきて下を覗いてみます。なかなかの高さですがせっかくここまで登ったら先端まで行ってみてください。柵があるので安全ですよ。
ここから「日本一大きい大仏」を目指します。下りですのでそんなにきつい道のりではありません。
こちらの大仏は奈良の大仏を抜いて日本一大きい大仏です。高さは31mあり、子供たちが小さく見えてしまします。
さて、一通り、鋸山を堪能し下山です。ロープウェイで降りて浜金谷まで徒歩8分で行きたいところですが、ロープウェイが止まっているのでお寺の参道を通って保田駅へ向かいます。
参道は綺麗に手入れされていますので、下山はとても楽でした。
下山すると国道そばの線路の見える所に着きますので、保田駅まではここから20分徒歩となります。
保田駅方面には幾つか休憩できるところがありますが、お昼を過ぎると閉まってしまいます。
今回は道の駅「保田小学校」で給食を食べて帰ることにしました。この道の駅は廃校跡を再利用した施設で宿泊、お風呂も利用可能です。
詳細はこちらを参照ください。
まとめ
浜金谷駅まで電車で2時間。「登山家コース」で車力道ー山頂ー日本寺ー道の駅とゆっくりめぐって4時間程の行程でした。全体的に見どころが多く、山の中は「ほっと」する空気感ですので、お弁当でも持って休みながら行くのも楽しいコースです。
山の中にはロープウェイまで売店はありません。トイレは全部で3ヶ所。(ふれあいの道、ロープウェイ、日本寺の3ヶ所)
コースの選択にもよりますが、石がごつごつと出ているのでトレイルシューズか登山用の靴を履かれることをお勧めします。
階段は傾斜がきついので落ちないように注意して登りましょう。
降りる時も下から上がってくる人とすれ違うのが難しいほど狭い所もありますので譲り合って進むことになります。
私たちが登っている時に初級者コースで小さな子供さんが登ってきてましたので、5歳以上位であれば登れると思います。
ゴールデンウィークでもそんなに人は来ていませんでしたので、穴場ハイキングコースといった感じでした。
たまには少し遠出しての登山、ハイキングを楽しめるこの鋸山はリピートしたくなる山でした。
インスタで動画もアップしてますので、こちらからどうぞ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?