AIのシェア奪い合いが白熱! OpenAI、ChatGPT最新アップデート「GPT-4o(omni)」
OpenAIが5月14日に最新のアップデートとなる”GPT-4o"を発表し、その性能がすごいと話題となっています。
以下のリンクからOpenAIのライブデモを視聴できます。
今回のOpenAIの発表で重要な点は大きく分けて3つあります。
1.新モデル「GPT-4o」の発表
GPT-4oはこれまでのGPT-4の次世代版であり、上位互換と言えます。
GPT-4oの注目ポイント
高速応答:音声入力に対して最速232ミリ秒、平均320ミリ秒で応答と、人間の応答スピードと同等レベルに。
マルチモーダル対応:テキスト、画像、そして音声の任意の組み合わせを入力として受け取り、多様な形式の出力を生成可能に。
多言語対応:日本語を含む約50の言語でのパフォーマンスが向上
APIのコストパフォーマンス上昇:GPT-4 Turboの2倍の速度、半分の価格、レート制限が5倍に
実際に使ってみても、レスポンスの速度が今までとは桁違いに早くなっていて、ストレスなく使うことができて感動しました。
また、米Anthropic社が提供しているClaude3の方が日本語が自然であるという意見もありますが、普段使いでGPT4oの日本語でのパフォーマンスに不満を感じることはなさそうです。
そしてやはり今回の目玉はマルチモーダルの中でも音声会話の質の向上です。以下にデモの動画を貼っておきます。
動画を見ていただくと分かると思いますが、本当に人と話しているかのような応答スピード、相槌や抑揚など感情表現まで可能になっています。また、声のトーンを変えたり歌を歌わせることもできます。
実用的なところでは、デモ動画のようにリアルタイム翻訳(同時通訳)もできるようになり、これからの時代はもう英語を勉強しなくてもよいかもしれませんね(笑)
私も実際に使ってみたところ、日本語ではまだ英語ほどレスポンスは早くありませんでしたが、驚くほど自然な会話することができ感動しました。
2.デスクトップアプリのリリース(Mac版)
※Windows版は2024年後半リリース予定
Macでデスクトップアプリを入れる手順
前提条件:Apple Silicon搭載、OSがSonoma
①アプリケーションをダウンロード
https://persistent.oaistatic.com/sidekick/public/ChatGPT_Desktop_public_latest.dmg
②ダウンロードした「ChatGPT.app」を「Applications」フォルダへ移す
③アプリを開きログイン
④チャット画面を起動(「option」+「Space」で即座に起動可能)
⑤画面上部でモデルを「GPT-4o」に変更
私はWindowsなのでまだ未実装ではありますが、このデスクトップアプリによってZoom会議や開発環境で常に表示させておくことができ、会議の議事録はもちろん、アドバイスなどもリアルタイムでくれるようになります。
また、ローカルで動く別のアプリの画像解析によってコードの修正やグラフの解析なども可能になり、業務効率が格段に向上しそうです。
3.様々な機能が無料公開
以下の機能が無料で公開
GPTー4o (有料版は無料ユーザーの5倍のメッセージ制限)
インターネット検索:Webからリアルタイムの応答を取得可能に
データの分析、チャート作成
写真の解析:撮影した写真に関して会話が可能に
メモリー機能:ユーザーとの会話と通じて自動で情報を記憶
GPT Storeの利用(作成は有料版のみ)
今まで無料版では利用することができなかった機能の多くが無料公開されました。普段かなりの頻度でChatGPTを活用しているという方以外は無料版で十分な機能が利用できます。今回新たに発表されたGPT-4oに関しても無料で利用可能ということで、より多くのユーザーがこの最先端のAIを手軽に利用できるようになりました。
ChatGPTを多くの人が使うことでさらにデータが蓄積され、今後さらに進化していくことが予想されるChatGPTですが、現状まだまだ情報を小出しにしている感じが見受けられます。さらにGoogleのGeminiやAnthropicのClaude3など競合とのシェア争いが加速することでAIの更なる進化に期待でき、今後も楽しみです。
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