脳に直くる濃度、宝石Gem「送情郎・東雪」について
第一回目のブログでは、面白いけど本格的にカッコいい中国人ラッパー法老(ファラオ)の「宇宙警备队(feat. AA)」を紹介しました。
・前回のブログ:法老(ファラオ)「宇宙警备队 (feat. AA)」について
第二回目の今回は、中国ならでは(?)のラップソング「送情郎・東雪」を紹介します。徹頭徹尾“中国”という感じの怪曲だと思います。
日本の演歌のようなラップ
「送情郎・東雪」は、歌モノっぽいラップで、ラッパーの宝石Gemもラッパーらしからぬ外見をしています。さらに、ジャケットもラップには見えなくて、これをジャケ買いするのは不可能!と断言できるような難易度があるかと思います。そもそも「送情郎・東雪」って曲名も怪しいですよね……。
もしかして中国で誕生して独自に進化したのではと思わされる毒々しいラップ
また、曲のイメージはこんな感じです。本当にこんな感じなんです。
むしろ、ラップっぽい所の方が少ないのでは……。トラックでは中国の太鼓を叩いているし、管楽器も中国のものですし、中国っぽいオリエンタルな雰囲気が充満しています。中国濃度がすごいです。たぶんこれはヒップホップでは無いと思います。
「送情郎・東雪」の歌詞を自動翻訳すると、どうも「地方の農村を開拓するぞ!」みたいな内容で、都会的なストリートや地方都市の現実などではなく……、保守的な内容のように思います。ついでにですが、個人的に下の歌詞とか好きなので、紹介したいと思います。
リリックが暑苦しいのも良い点。そして、サビはまるで共産党讃歌のようです。ラストのサビの直前に流れるギターリフは、これはヒップホップの音では無いとハッキリと思いますし、本物で面白いです。3回4回と聴いていくうちに、不思議とクセになってしまい好きになりました。
「送情郎・東雪」は、色々とひどい所の多いラップ曲かと思いますが、この詰め込み感や、変な曲なんだけども真面目な感じとか、愛すべき点も沢山ある素晴らしいラップ(?)だと、今は思っています(最初聴いた時は困惑しました)。あとMVも最高です。
下のYouTubeのライブ動画(中国のテレビ番組でのライブ)を見たら、中国の人もひいてました。僕は「そうだよね!」と膝を叩きました。
最後に
宝石Gemについての情報や歌詞の意味や元ネタ、オススメの中国ラップなどあればコメントなどでぜひ教えてくださると嬉しいです!