山美果風さんの作品紹介②「紫苑」
最近突然始めた、作詞家・山美果風(やまみかふう)先生の作品紹介、2回目です。
今回は、昨年リリースされた「紫苑(しおん)」という演歌を取り上げます。
「紫苑」の概要
歌・米山愛子
作詞・山美果風
作曲・弓月まこと
⭐︎カラオケのJOYSOUNDで配信中
⭐︎購入はCDのほか、ダウンロードも可
(曲名と歌手名で検索すると、購入可能なサイト等が出てきます)
昨年はこの曲の発売で、山美果風さんと私が所属する歌のサークルが大変盛り上がりました。
MVがYouTubeで公開されて喜んだり、CDの発売日を楽しみにしたり…
あの節は、楽しい日々をありがとうございました。
「紫苑」を歌っている方
歌い手である米山愛子さんは、検索したらホームページがありました。
山美果風さんが米山さんのことを「最近精力的に活動している」とおっしゃっていましたが、本当に出演予定がいっぱいでお忙しいようです。
ちなみに、全くの偶然なんですが、私が少し前に仕事でお会いした方が「米山さんと過去に同じ職場にいたことがある」とおっしゃっていて、驚きました。
その方は私がインスタに「紫苑」の演奏動画を載せているのを観て「あっ!」と思ったそうです。
世の中狭いですね。
「紫苑」の魅力
この曲はイ短調(Am)の響きがなんとも切なく、ふとした時につい口ずさみたくなります。
親しみやすいメロディってことですね。
そして歌詞は、亡くなったお母さんを想っている内容です。
私が歌詞の中で好きなところは、1番の途中にある「実りを採る手」という言葉です。
農作物を収穫しているということなのでしょうが、ちょっと言葉が変わるだけですごくオシャレな印象になるなぁとびっくりしました。
ていうか、こんな素敵な表現見たことがありません。
私はこの言葉を見るたび、綺麗な花を摘んでいる美しいお母さんを想像します。
…でも現実はたぶん、汚れてもいちボロボロの服で、泥だらけかもしれないし、収穫しているのも大根とかごぼうで、「形が悪いと売れねえんだや〜」なんて、訛りながら愚痴ってるかもしれません。
だけど、そういうのも全て「実りを採る手」と表現してしまえば、こんなに尊い印象になるんですね。
SNSの加工美女もかなわない技術です。
というか「実りを採る」…つまり農作物を育てるって、そもそもすごく素晴らしいことですよね。
私自身、農村的なところで育ってきて、子どもの頃は「農業なんてダサい」と思っていましたが、身内や近所の人が作った米と野菜を当たり前に食べていて、それがどんなに恵まれていたことだったか、今になって痛感しています。
最近の米不足問題もあって、私もいろんな条件がクリアできるなら農業やりたいなーなんて、わりと本気で思っています。
なんなら農業高校に行けばよかったとも…
あっすみません、話が逸れすぎて何の話題かわからなくなってきました(笑)
母親の存在って
「紫苑」の歌詞には、お母さんのこんなところが素敵だった、好きだった、ということがたくさん散りばめられています。
それを大切にメロディに乗せて歌っていくことで、母親の偉大さとか存在の大きさというものをあらためて実感させられます。
ちなみに私も一応「母」という立場ですが、息子を見ているとやっぱり「パパ」でも「じじばば」でもなく「ママ」が必要なんだな、と感じることがたびたびあります。
だけど私はそんなに良い母親ではないと、自分で思っています。
なので「紫苑」とか、世の中にあるいろんなお母さんの歌を聴くと我が身が恥ずかしくなります…
これから紫苑の花の季節ですよ
最初に書くべき話題だったかもしれませんが、タイトルの「紫苑」っていうのは花の名前です。
お恥ずかしいことに、私は知りませんでした…
秋に咲く、キク科の花らしいですね。
検索すると、薄紫色のかわいい花の写真をたくさん見ることができます。
花言葉は「追憶」とか「あなたを忘れない」とかで…
だから曲のタイトルにしたんですね(当たり前)。
まぁ、関係ない花の名前をタイトルにはしないかと思うのですが、タイトルの付け方にしろ「実りを採る手」にしろ、山美果風さんの詞にはいろんな工夫がなされているなぁと思います。
…という言い方は失礼かもしれませんが、決してテキトーに書いているのではなくて、いろんな表現を使って細部まできちんと練られているのがやっぱりプロだなぁと思います。
山美果風さんは私たちに「詞なんて誰でも書けるよ」とよくおっしゃるのですが、歌詞をよく見れば見るほど、すぐに真似できるようなことではないのがわかります。
皆さんもぜひ、これからの季節に紫苑の花を見つけてください。
そして、「紫苑」の曲がもっとたくさんの方の心に響くことを願っております。
それでは最後に、必要ないかもしれませんが私がエレフエで吹いた「紫苑」もお聴きください…
この放送では最初にエレフエの演奏があり、そのあと私が曲の解説をしていますが、私の声は聴かなくていいです(笑)
やっぱり自分はこうやって文章で説明するほうが合ってると思うので、今後は無理に喋らずに演奏だけしようと思ってます…
次回は何の曲にしようかな〜