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個人的、今月のベストオブ昭和歌謡
今日で11月も終わりですね。
私は今月、ある昭和歌謡が大好きになりました。
フランク永井さんの「公園の手品師」です。
秋の歌なので、今月だけで5回以上ラジオで聴きました。
昨年も耳にしていたはずなのですが、今年はやたら耳に残り、聴けば聴くほど素敵な歌だなぁと思います。
あるラジオでは、「かつては女性からのリクエストが多い曲だった」と解説していましたが、とにかくオシャレなんですよ、この曲。
調べてみると、シャンソンをイメージして作られたそうです。
たしかに言われてみれば、この曲の3拍子は踊るためというより、淡々と語るためのものだなぁという感じがします。
それをフランク永井が低音ボイスで奏でていくのが最高に美しいです。
そしてキーは、私は最初短調なのかな?と思いましたが、実際は長調でした。
明るい調性なのに、短調かと思わせる絶妙なさじ加減でメロディやコードが構成されているんです。
これ、短調だったらヒットしなかったですよね。
(※偉そうなことを言えるほど理論に詳しくないのですが…)
ちょっと寂しいかも?悲しいかも?っていう程度にとどめて「ラララン〜(←実際に歌詞にある)」なんて言っておいたほうが、聴く人は「ああああ〜!!」って悶絶したくなるんだと思います。
そして歌詞は、やっぱり「手品師」をテーマにしている時点でミステリアスな感じですよね。
手品師やピエロの物言わぬ感じが、秋の寂しい雰囲気にマッチします。
ちなみに歌詞の中では"銀杏は手品師"となっていますが、そこで聴く人が想像する世界に色が足されます。
「秋だ」と思うと、頭に思い浮かべる情景が一気にセピア色になりませんか?
乱暴な言い方をすれば、なんかもうそれだけでオシャレです。
この曲には「ピエロ」とか「アコーディオン」というワードも出てきますが、曲を聴いて想像するそれらって、やっぱり昭和の雰囲気が漂うモダンなものではないでしょうか。
色あせたり傷が付いていたり、年季の入っている感じ。
でもそれが歌詞の良いアクセントになっているのです。
あと、私が衝撃を受けたのが、歌い出しの言葉である「鳩」です。
鳩といえば公園。
鳩といえば手品師。
公園と手品師、この2つを合わせた人すごい!!と思いました。
でも、公園で手品って意外と普通だったりするんですか?
私は田舎で育ったのと、時代のせいか公園でイベントとかそういう文化に縁がなかったです。
だから「公園」と「手品師」って無関係だと思ったんですけど、都会で育った方や、昭和の古き良き時代を経験した方はまた違うのかもしれませんね。
こんな感じで、私はすっかりこの曲に魅せられています。
最近、高校の部活でやっていたクラシックギターを時々弾いているので、この曲をギターとエレフエ(電子リコーダー)で演奏してみました。
※エレフエ(電子リコーダー)は音色をフルートに変えています
イントロ部分にストリングスの音が入っていますが、これは左手でエレフエを構えたまま右手で電子ピアノを弾いています…
インスタには動画で載せているので、そっちを見た方が面白いと思います。
ギターが下手なので、音だけで聴かせるのはかなり厳しいこともあり…
インスタのリンクは私のトップページにありますので、よかったらご覧ください。
インスタは本名でやっていますが、アカウントがnoteと同じ@myce3300なのでわかりやすいです。
そして、この曲がきっかけでフランク永井という歌手にも興味が出ました。
これまで、仕事でフランク永井の曲を弾くことは何度もあったのですが、実際の音源は雰囲気を掴むためにちょっとしか聴いたことがなく、本人のこともよく知りませんでした。
で、フランク永井といえば私の住む宮城県の出身です。
調べてみたら、故郷の旧松山町の資料館で、フランク永井に関する展示を行っていることがわかりました。
近々(できれば半年以内に)、ここに行ってみたいと思います。
新たな目標ができてうれしいです。