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歯列矯正は「知らなかった」が多すぎる【12】「わかんない」と言われた歯
↑の続きです。
翌朝目覚めると、頭痛はおさまっていました。
昨晩、頭痛に苦しみながら考えたことを思い出してみましたが、一晩たってもやはり、もうあの一般歯科には行けないと思いました。
とにかくあの先生に会いたくない。
私は矯正歯科の先生が教えてくれた一般歯科に移ろうと決めました。
ちょうどこのとき、虫歯の治療は右下、右上、左上が終わり、次から最後となる左下の治療に入ることになっていました。
なので、転院する絶好のチャンスだったのです。
矯正歯科の先生に教わった一般歯科に電話をかけると、予約が取れるのは1週間後と言われました。
いったんはその1週間後に予約を取ったのですが、私は数日前に激痛を起こした治療済みの歯のことが気にかかっていました。
こないだほどの痛みはもうないものの、黙っていてもその歯のあたりに脈を打つ間隔があるし、歯茎もまだ少し腫れています。
経験のない症状を信用できない医師に「わかんない」と言われ、様子見するしかないのは結構恐いものです。
私は自分が歯周病とか、何らかの病気になっているのではないかと思い始めました。
さらには「まさかあの先生は、私の病状を知っておきながら黙っているのではないか?」とも…。
矯正歯科に対して、異常な嫌悪感や恨みがあるらしいあの先生は、たぶん矯正歯科とつながっている私のことも気に食わないのです。
あの様子だと、もし取り返しのつかないことになっても「判断しにくい、珍しい症例だったので」とかテキトーなことを言うかもしれない…
と、悪い妄想が止まらなくなってしまいました。
このときは正直いうと、うつに近い状態になっていたのです。
私は20代の頃に精神科通いをしており、調子が良くなってきても一時的にまたうつ状態に戻ることが何度かあったのですが、そのときの感覚によく似ていました。
気持ちが激しく沈み、何もする気がおきませんでした。
食欲がなかったり、夜中に途中で目が覚めて眠れなかったり、といったことも続きました。
たかが虫歯の治療で、何でここまで病まないといけないのだろうと思いました。
家事も息子の世話も最低限しかできず、明らかに家族全員の生活に支障が出ていました。
私はどうしても待てなくなり、予約したのとはまた別の一般歯科に行ってみることにしました。
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