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歯列矯正は「知らなかった」が多すぎる④1軒目で断られた過去
https://note.com/myce3300/n/na41529995b3a
↑の続きです。
ここで、私が歯の矯正をするまでの経緯を書きたいと思います。
私は永久歯が生え始めてから、歯並びがおかしくなりました。
顎の大きさに対して、永久歯が大きかったようです。
その結果、上の前歯は出っ歯になり、八重歯は生える隙間がなく、隣の歯の前に重なるように生えてきてしまいました。
下の歯も、まだ乳歯が抜けていないのに永久歯が生え始めるなどということがあり、めちゃくちゃな並びになってしまいました。
それでも矯正をすることなく大人になったわけですが、出っ歯と八重歯は私の大きなコンプレックスでした。
心のどこかには、ずっと「歯を矯正したい」という思いがありました。
31歳の春、私はついに歯列矯正を受ける決心をし、Aという矯正歯科にカウンセリングに行きました。
A矯正歯科は自宅から徒歩圏内にあったことと、以前その近くの一般歯科に行ったときに
「歯の矯正をするなら、この近くのAさんがおすすめだよ〜。この辺ではダントツの腕の良さだよ」
と言われたことがあったのです。
さらに、ある舞台を観に行ったとき、パンフレットにA矯正歯科が協賛広告を載せていました。
それを見て、私は
「出演者の中に患者か元患者がいるんだ。
こうして協賛するってことは、舞台を志すような人たちにも信頼されてるんだ!」
と思い込んだわけです。
そうして何の疑いもなくカウンセリングに行ったのですが、A矯正歯科の先生の答えは
「大学病院で顎の骨を切る手術が必要かもしれない。
よかったら紹介状を書きますけど、どうしますか?」
でした。
あーだこーだと説明はされましたが、結局は言葉を変えながらそのことを繰り返すだけだったので、
つまり「うちでは診れません」ということなんだと解釈しました。
「手術になった場合、保険適用になるので費用はかなり抑えられますよ」とも言われましたが、突然手術だなんて言われても怖すぎます。
結局、「いったん考えて、必要だったら紹介状を書いていただきにあらためて伺います」と言って帰りました。
私は、自分ってそんなにひどい症例だったんだ…と、ショックで仕方がありませんでした。
帰ってから、歯の矯正のための手術ってどんなことをするのかネットで調べてみましたが、少し見ただけで怖すぎて「無理だ」と思いました。
歯の矯正ってもっと簡単にできると思っていたのに、現実はこんなに厳しいなんて…
ダメ元で、他の矯正歯科にも相談してみようかと思いました。
でも、私はこれ以上行動を起こすことができませんでした。
別の矯正歯科に行っても、どうせ同じことを言われるんじゃないか、と。
そして私は矯正することを諦め、それまでと同じ生活を送りました。
しかし、半年ほどたったある時のことです。
実家に帰った私は、母から小さなメモを渡されました。
そこには、別の矯正歯科の名前と電話番号が書いてありました。
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