マイカレンダー2021夏号|連動企画 新・タロット 逆位置ver.(22人版)
私たちを取り巻く状況、幸せの価値観、生活様式が変わりゆく今……。
目に映るものが変われば、新しいインスピレーションもあるかもしれません。
ではタロットはどう変わる? もしくは変わらない?
そこで6月22日に発売の占い専門誌『マイカレンダー』2021年夏号では、22人のタロティストに、大アルカナを1人1枚担当いただき「改めて、そのカードの意味をとらえ直すとしたら?」ということを試みていただきました。
例えば、「崩壊」を意味するとされる〈塔〉のカードですが、家族や家を持ち、定職について年功序列で安定した生活が幸せとされた時代は、確かに「怖いカード」「悪いカード」であったかもしれません。でも「縛られたくない」「自由でありたい」「解放されたい」と考える時代には、むしろ「いいカード」と捉える人もいるかもしれません。
これからの時代、〈愚者〉は本当に「愚か者」なのだろうか?
〈女帝〉が意味する「豊かさ」のこれからのイメージって?
〈星〉の持つ「希望」って、今後どうなっていくだろう?
「カードの意味を変える」のではなく、「こういう風にも捉えられるんじゃない?」と「読み手の意識をアップデートする」ことを目指した記事です。
マンネリ&紋切り型のリーディングに陥っていると感じる時にご一読いただくと、きっと別の視点が見えてくるはず……。
ちなみに22人の方にどのカードを担当していただくかは、編集部でタロットで占って決めました。つまり、今、この時の私たちに必要なメッセージを届けてくれる方を「タロット」に選んでもらった、ということに。
『マイカレンダー』2021年夏号では「正位置」の意味合いを読んでいただいていますが、では「逆位置」だと解釈はどうなる?
それが、こちらのnote限定版です。本誌のように誌面に限りがないため、文章の長さも、文体も、方向性もすべてが自由(逆位置を取らないことを公言されている方も)という場で、いったい何が書かれるでしょう?
――新しい時代を見つめる22の「逆」の視点を、あなたに。
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0 愚者 THE FOOL by ニシー(#占う男)
まだ何物でもない者の行く当てとは
『啓示タロット(The Tarot revealed)』の作者であるイーデン・グレイさんはタロットを「愚者の旅」と表現した。たしかに正位置の〈愚者〉にはこれから何にでもなれる、どこにでも行けるというような未知なる旅への予感が満ち満ちている。しかし逆さの〈愚者〉は旅に出るだろうか。
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