編集部日記 #9|付録って何?
※この記事は2019/06/22に「マイカレWEB」に掲載されたものです。
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6月22日、『マイカレンダー2019夏号』発売です!
平成から令和になり、2019年も折り返し……。
1ヵ月、間があいてしまいました、「マイカレ編集部日記(仮)」。
もはや「日」記と呼ぶのすらはばかられますね。
3ヵ月って本当にあっという間で……。言い訳すみません。
そんな中、『マイカレンダー2019夏号』が発売になりました!
今号のテーマカラーは「濃紺」!!! 金箔健在!!
1号目が出せただけでも奇跡のようなのに、こうして2号目が出るなんて、未だに信じられない気持ちでいっぱいです。
これもお力添えいただいたすべての皆様のおかげです。
本当に本当にありがとうございます!!!
見どころは全部! と言いたいところなのですが、まずはこちらをご紹介させてください。
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【付録(ふろく)】
今や雑誌にはいろいろな付録がついていますね。
弊社でもこれまでにいろいろな付録を制作してきました。紙ものの定番といえばやっぱり「カード」でしょうか。タロットにはじまり、トランプ、イーチン、ルーン、ルノルマン、オラクル……。
この他、小冊子やシール、手帳、うちわ、神殿、箱(箱!?)、あぶらとり紙……。物だとパワーストーン系のさざれ石やブレスなどなど。変わり種では「天使の羽」をつけたこともあります。……今思えば、すごく大らかな時代ですね(汗
2号目の特集が「卜占(ぼくせん)」に決まった時、ぜひつけたい!と思った付録がありました。それが「おみくじ」です。
卜占とは、「偶然性によって占う」占いの総称です。
タロットやルノルマンなどのあらゆるカード占い、易占や紅茶占い、ビブリオマンシーなどなど、偶然の事象に「何らかの意味がある」として、メッセージを引き出す占いです。それであるならば、偶然手に取った「マイカレ」そのものによって、占いができないだろうか。
雑誌は、どれが誰の手元に行くかわかりません。でも「あなた」の元にたどりついたマイカレには、きっと何らかの「意味」があるはず……。それを体験できる付録として「おみくじ」をつけたいと思ったのです。
今回は印刷・製本されたのちに、日本の流通システムを使って壮大にシャッフル。なおかつ書店でどれを手に取るかによっても変わります。
マイカレを通じて、そんな「偶然=運命」の一端に触れる体験をしていただけたら。ということで誕生したのが、マーク・矢崎先生監修「易みくじ」です。
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◆「森羅万象からのメッセージ 易みくじ」使い方ガイド
※付録はこのうちの1種類です。
東洋占術の王道「易占い」では、森羅万象を八つの象意にわけて、乾(天)・兌(沢)・離(火)・震(雷)・巽(風)・坎(水)・艮(山)・坤(地)……この「八卦(はっけ・はっか)」の組み合わせによって占います。
今号のマイカレには、八卦のうちの1種類のおみくじがランダムで封入されています。
こうして並べてみると、なんだか対戦カード感ありますね……。
■1) 今の自分へのメッセージとして受け取る
まさに「おみくじ」としての使い方です。あなたの元に偶然、届いたおみくじに描かれた「八卦」が今のあなたを象徴しています。どんなメッセージが書かれているかは……お楽しみに。
またおみくじの表面はその象意を表した「大自然の写真」になっています。
目で見ると癒やされますので、ぜひお守りにして時々眺めてみてください!
■2) 気になる人との相性を見る
ここからがマイカレならではのちょっと変わった(マニアックな!?)使い方です。
実際の易占いでは、八卦×八卦を組み合わせて64通りの卦を立てて占います。つまり八卦は2つ必要なのです。
そこで「自分のカード」×「もう1人、マイカレを読んでくださっているお友達のカード」を使えば易を立てて2人の相性(関係性)を見ることができる!のです。
ここで、WEB連載「説話社☆今日の反復横跳び~現実と五次元の狭間で~」にて、占いにハマってしまった者(=説話社)の日常を公開している若手コンビ、馬場と海老原を例にして解説しましょう。
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今回、馬場は「艮(ごん)」、海老原は「兌(だ)」のおみくじを引き当てました。易のルールにのっとって自分のおみくじを内卦(下)、相手のカードを外卦(上)とします。
すると馬場から見た海老原との相性はこうなります。
「沢山咸(たくざんかん)」、何かに夢中になっている卦です。アドバイスは「地に足をつけるべし」ということです。反復横跳び担当に「地に足をつけろ」だなんて、なかなか酷なアドバイスですね。
海老原は編集部内で誰よりも地に足がついているのですが、時折「急にどうした!?」みたいな発言が飛び出すので、実は常人には見えない超高速で反復横跳びをしている……ということに、馬場だけは気づいているのかもしれません。
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一方、海老原から見た馬場との関係性はこうなります。
「山沢損(さんたくそん)」……投資の卦です。「目的意識を持って、意味ある行動をすべき」というメッセージがあります。「ルーンしいたけ鍋」「タロットコスプレ」などイッっちゃってる度の高い記事でおなじみの馬場ですが、「それって意味あるの(本当に仕事なの……)?」というのが、海老原の率直な心の声なのかもしれません。
こんな感じで、引き当てたカードで互いの関係性を見ることができます。相手から見ると、結果が変わるのが興味深いところですね。あなたも「マイカレ友」との関係性を占ってみてください!
■3) 自分の運勢を知る
これはもっとシンプルな、1人でもできる占い方です。
引き当てた自分のカードを内卦(下)として、パッと思い浮かんだもの、
偶然目に入ってきたものを八卦のどれかに置き換えて、その日の運勢を占うことができます。
例えば私は「離(火)」のおみくじを引き当てたのですが、今、目にパッと飛び込んできたのは編集部にある「円形の時計」です。これは八卦では「乾(けん)」に該当するため、こうなります。
「天火同人(てんかどうじん)」ですから、「仲間」を意味する卦です。いいですね。私がじっと時計を見つめていたら「皆、助けて!(涙)」という意味だと思ってください。きっと校了間際に頻度が増すでしょう。
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いかがでしたでしょうか?
付録監修のマーク・矢崎先生曰く、「問い」と「答え」は表裏一体、2つで1つ。あなたが「問い」を投げかければ、自ずとこの世界が「答え」を返してくれるのだとか。そう考えると、あらゆる卜占は「この世界と対話する手段」と言えるかもしれません。
卜占の道具である、カードやコインやダイスや本といったものは、世界とキャッチボール(やり取り)するためのツールなのかも……。
そんな「卜占」を何か1つ、マスターしておくだけで、迷った時に「こっちだ!」と確信を持てたり、自信を持って決断できたりしてグッと人生を歩きやすくなるのかもしれませんね。
今号のマイカレが、あなたが奥深き卜占の世界に一歩足を踏み入れる、きっかけの「扉」となりますように……!
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文/マイカレンダー編集部・山田