編集部日記 #18|本文用紙って何?
大変ご無沙汰しております。
マイカレンダー編集部です。
…………。
創刊から、何とか毎号続けてきた「マイカレ編集部日記」ですが、
去年の春号で途絶えてしまっておりました。
わかっています。言い訳は一切しません。だからいきなり始めます。
今回の出版用語はこちら!
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【本文用紙(ほんもんようし)】
業界では「ほんぶん」ではなく「ほんもん」と読みますね……何でだろう。要は表紙などのツルっとした厚手の紙ではなく、本文が書いてある記事のページの紙のことです。ちなみにマイカレの本文用紙は「b7トラネクスト」という紙を使用しています。とはいえ今回は表紙も含め、紙全般のお話です。
マイカレンダーは、雑誌なので紙媒体です。
「①情報」を「②紙」に「③刷った」ものを「④お届け」しています。
ですので、毎号のマイカレには、①原稿を書いたり取材でお話したり情報をくださった方への謝礼や誌面を彩ってくださった方への制作費だけでなく、②紙代、③印刷代、④流通代……といったコストもかかかっています。
正直に申し上げます。
この春……②紙が値上がりします!!!
このところ、食品や生活雑貨や……色々なものの値上げのニュースが報じられていますよね。
実は書籍や雑誌に使われる「紙」もその一つなんです。
※参考
印刷用紙や情報用紙、産業用紙値上げを大王製紙や日本製紙等製紙メーカーが発表。2022年4月出荷分から
https://kaminotakuhaibin.com/archives/9989
価格が高く部数が少なめでもOKな書籍と比べて、大量の部数を廉価で販売する「雑誌」という媒体において紙代がかさむということは、何と言いますか……ちょっとした大問題なのです。
そのためマイカレも上から「ページ数を減らしてコスト削減をしなさい」というお達しがあったのでした。これが昨年の12月。
でも占いの情報って、基本的に「文字」です。
ページ数を減らせば、お届けできる情報=価値がダイレクトに減ってしまう。もちろん文字数が多ければいい、というものではないのですが、いかんせん、占いのような形ないもの、まだ言葉になっていないことを説明するには相応の言葉がいります。
また雑誌という特性上「どんな人にもわかるように」を心がけているため、ページ数が減れば基礎的なことしか解説できず、その一歩先にある「これまで取り上げられてこなかった部分=面白い部分」にはなかなかたどり着けません(例えば今号で言うところのディグニティなんかがそうです)。
ただでさえ「字が小さくて読めない、大きくすべし」と言われているのに、文字を大きくしてページ数を減らすことになれば、載せられる情報はどんどん減っていくでしょう。
「どうしたらいいんだろう……」
編集部で頭をひねった結果、出てきたのが「電子化」です。
もちろん、紙媒体ならではのよさってあります。
WEB上の情報は頭に残りづらいとか、紙のほうが何度も読めるとか、愛着が湧くとか。でも頑なにそこにこだわり続けていたら、そもそも存続できなくなってしまう可能性もある。なら、変化するよりほかないのではないか。
「紙を増やさず、より情報をお届けするにはどうしたらいいか」
「コスト面はさておき、電子化することでかえって皆さんに便利に使っていただけるものがあるのではないか」
……と考えて、今回は「スマホなどで、いつでもどこでも見られた方が便利なもの」を電子化することにしました。
■電子付録① 「新・マイカレ暦」
「マイバースデイ」以来、弊社の占い雑誌媒体に欠かせなかった「毎日の占い」。これが電子化第一弾になるとは……。
一度入力した星座情報が記憶されることに感動したんですが、皆さまいかがでしょうか。
ちなみにTOPにある、左右にスクロールすると日付が変わる部分のことを「カルーセル式」と言うそうです。知っていると、ページをめくる時に優雅な気分になれます。
ちなみに月運の下の下の方~までスクロールすると、ちゃんと1ヵ月分のお日柄情報を見られるので、先々の運気もチェックしてください!
■電子付録② 「366日誕生日事典」
こちらも持ち歩いたら、色々な場面で役に立ちそうなアイテム。
数えてみたところ合計8万字ということで新書1冊分の文字数になりました。
待ち時間や移動時間に眺めて「今日は○○の日なんだ~」と思えば、それがその日会う人との会話のきっかけになるかもしれません。
初対面の人と知り合った時に「誕生日いつ? ○月○日……あ、こんな性格だって~」と相手の出生データを聞き出す口実になるかもしれません。
春の出会いのシーズン、ぜひいろいろな形でお役立てください。
ちなみに「なぜ本誌に電子付録の画像が一切、載っていないの?」という疑問をお持ちの方もいるかと思います。その理由は「定期購読者様限定 マイカレ瓦版」で語っています。業界のカラクリがあるんですよ、実は……。
※万が一スマホや携帯を持っていない方でも、電子付録1、2はパソコンで閲覧可能です。ご購入いただいたマイカレ2022春号の写真を添付して、以下にメールをお送りいただければ、URLをご案内します。myacale@setsuwa.co.jp
そんなこんなで、すでにお手に取っていただいた方にはお分かりいただけると思いますが、今号、ほんのちょっと薄いです。でも中の情報は変わりなく、むしろ増量しています。ですのでぜひ、この存在感にも親しんでいただけたら嬉しいです。
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こうして、じわじわ始まりつつある新生マイカレ。
明日、発表する予定ですが(一部メルマガではフライングしました、すみません)「マイカレ事業部」なるものが発足しまして、講座やイベントなど、新しい「場」の編集にもトライします。
こちらも生温かく見守っていただければ幸いです。
そして気が向いたらぜひ、ご参加ください。
なぜなら、マイカレは「家」を目指していたのだから……。
初心に帰る意味で、これを貼っておきます。
占いに縁ある人なら、いつでも誰でもWelcomeです。
派閥も、東西占術間の抗争も、占い上位者(って何だそれ)のマウントなどもありません。占われる側/占う側の違いは、何かを教わる際にはもちろんありますが、気持ちの面ではそうないと思います。今改めて読み返したら、この時から無意識に「占い愛好家」という言葉を使っていたんですね。
【愛好家(あいこうか)=何かに強い好意を持つ人、楽しんでいる人】 だそうです。
プロ、アマ、初心者……占術もキャリアも問わず、ただただ「占い」という不思議な存在に惹かれて、ここにたどり着いてしまった「あなた」に、同じような仲間と知り合ったり、新しい知識を得られたり、時に話し合えたり、そして自分自身と向き合えたり……そうして占いを「楽しんで」いただける場所やきっかけを作っていけたら、と思っています。
もちろん、私たち編集部も「一(いち)占い愛好家」として、この先の未来において、紙で、WEBで、場所で、どんなことが実現できるのか……。
楽しみにしています! ぜひ続報をお待ちください!
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文/マイカレンダー編集部・山田