編集部日記 #14|特色って何?
※この記事は 2020/06/22に「マイカレWEB」に掲載されたものです。
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夏の空とマイカレンダー
ご無沙汰しております、マイカレ編集部です。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。ご無理はないですか。
そんな最中ではありますが、「マイカレンダー」2020年夏号、何とか刊行にこぎつけることができました。
これもひとえに、制作にお力添えをいただいた皆さまはじめ、スタッフやその家族の生活そのものを支えてくださった、たくさんの方々のおかげです。本当にありがとうございます。
雑誌も占いも不要不急のものだと思います。
それでもなお「幸せについて考えたい」という方がいる限り、マイカレを通じて「占い」を発信していきたいと思います。
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――時は2020年3月、春号校了で満身創痍だった編集部員がよろよろと立ち上がり、「そろそろ夏号に取り掛からねば……」と思った矢先の緊急事態宣言。取材、打ち合わせ、デザイン入れ、ゲラのやり取りなど、あらゆる業務がオンラインで行われることになりました。
「人と直接、顔を合わせることなく雑誌を作ることができるのか」というミッションに取り組んだわけですが……。結果として、様々な文明の利器の力を借りながら、何とかクリアすることができました。
その過程で……
・何のためにそれをやるのか
・真に優先すべきことは何か
・そのこだわりは本当にいるのか
・本当に替えが利かないものは何か
……といったことを考えざるを得ない場面が訪れ、この3ヵ月で生活全般が「ふるい」にかけられたような感じがありますね。
今、気づいたのですが、ふるいは漢字にすると「篩(ふるい)」、竹かんむりに「師」なんですね……土星っぽい。
その土星先生、3月下旬に水瓶座に入宮し、色々なことを変えていってくださいましたが、7月に一端、山羊座に戻った後、12月中旬には再び水瓶座に正式に入宮。
それまでにもう一度、上記の点から人生をチェックしておきたいものです。
そして6月22日に発売になる「マイカレンダー」2020年夏号、既に表紙を公開しておりますが、「おいしそう」「涼しそう」など、ご好評いただきましてありがとうございます。
すごく、絶妙な水色です。寒すぎず、暑すぎず。ウキウキする感じもあります。2019年の夏号ともまた違った雰囲気です。
表紙の色はアート・ディレクターさんが選んでくださっているのですが、ここで今回の出版用語です。
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【特色(とくしょく)】
カラーの印刷物は基本的にC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(スミ)の4色のインクのかけ合わせで刷られるのですが、「どうしてもこの色!!」という絶妙な色合いを出したい時や、金や銀、蛍光色など特殊な色を使いたい時は、あらかじめ調合されたインクを用います。
これが「特色」と呼ばれるものです。
春号でいうところのオレンジ、夏号のミントブルーがそれです。
(ちなみに夏号のブルーは「PANTONE319」という色です)
本を作る際、必ず「発売日の頃、世の中はどんな雰囲気かな?」ということをイメージするのですが、それが今回はとても難しかった。
状況は今よりも回復しているのか、もしくは悪くなっているのか。
自粛生活が続いているのか、外に普通に出られるようになっているのか。
世界は、社会は、そして自分は一体どうなっているのか……。
今号の制作は主に4~5月、あらゆることがまったく想像もつかない中で、発売日である【6月22日】の空気感と、私たちの心境に沿う色として、素敵なミントブルーを思い描いてくださったデザイナーさんに心から感謝です。
そして今号も美麗なアートワークをくださったM!DOR!さん。
シャボン玉、気球、鳥、雲……来たる「風の時代」のイメージで制作していただきました。
全国の本屋さんにて、その新しい時代の「風」を感じていただけたら幸いです。
★おまけ
撮影時、本当に風にあおられるマイカレ。
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文/マイカレンダー編集部・山田