あなたは自分が思っているより素晴らしい人間なのだ

ニーチェの言葉

書籍『ニーチェの言葉』。
先日、Kindle版で486円で購入。この書籍は、ニーチェの190のエッセンスが凝縮されている非常に読みやすい構成になっている。パラパラとめくるだけでも、タメになる考えがいくつも転がっている。先日、暇ができたので、近くのブックストアに足を運んだ。目的の一つは、最近は、どんな本がどのように配置されていて、どういう流れなのかを観察すること。もう一つは、本屋の隅から隅まで本棚をチェックしながら歩いて、自分がどんな本に反応するのかをたしかめることだ。テンションが上がる本を見つけるのだ。絵本コーナーから写真集まで全てに触れ、自分の好きを確かめるのである。リアル店舗は本に対して感度が高くなるから、良い本に巡り会える可能性が高い。

そんな中、引っかかったひとつの本が『ニーチェの言葉』である。パラパラめくって、10秒後には買おうと決めた。そこに書かれている言葉が心に染み込んだからである。ニーチェの190のエッセンスの中の1番最初のメッセージ。「001 初めの一歩は自分への尊敬から」。このエッセンスだけで十分に価値がある。486円で購入したが、この一文だけで486円の価値を十分に超えている。むしろ、プライスレス。この一文は人生をより良い方向へ導くキーワードでさえあるのだ。そんな一文をご紹介します。

001 初めの一歩は自分への尊敬から

自分はたいしたことがない人間だなんて思ってはならない。それは、自分の行動や考え方をがんじがらめに縛ってしまうようなことだからだ。そうではなくて、最初に自分を尊敬することから始めよう。まだ何もしていない自分を、まだ実績のない自分を、人間として尊敬するのだ。自分を尊敬すれば、悪いことなんてできなくなる。人間として軽蔑されるような行為をしなくなるものだ。そういうふうに生き方が変わって、理想に近い自分、他の人も見習いたくなるような人間になっていくことができる。それは自分の可能性を大きく開拓し、それをなしとげるにふさわしい力を与えることになる。自分の人生をまっとうさせるために、まず自分を尊敬しよう。

このエッセンスを読んで、思うことがあった。ニーチェが言うような“自尊心”を保って生きているだろうか？ということである。日頃から自分のことを尊敬しながら生きているか？他人ばかりに注目して、他人ばかりを尊敬していないか？他人と比較しながら、優劣をつけ、その都度、一喜一憂しながら、自分を悦にしたり、卑下したりしていないか？そんなことする必要などないとニーチェは言っているのである。自分を尊敬するのに条件はいらない。ただ、自分に敬意を示し、自尊心を保ちながら日々を過ごしていく。それだけで、未来の可能性が大きく切り開かれると言うのだ。

私たちは本当に自分を尊敬できているだろうか？周りを見渡してみても、自尊心を的確に持っている人間はほぼいないように思えます。ちょっとしたミスで簡単に自分を卑下したり、「自分なんて、、、」と自分を下げたり、「自分はそれほどでも」と無駄に謙遜したり。わざわざ自分で自分の可能性を潰している人が多いように思うのです。もったいないと思うのです。誰にでも未来の可能性は開かれているのです。そして、その土台が、“自分を尊敬すること”です。自分を素晴らしい人間だと思えていれば、もっと積極的にもなれますし、可能性の扉を開けるようなアクションを起すこともできるのです。

未来を切り開くために、まず、自分は素晴らしい人間だと思い、尊敬すること。その自尊心を胸に日々の生活をする。すると、ひとつひとつの選択も変わり、より良い方向へ人生が変わっているのです。

“誰よりも自分を尊敬していますか？”

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

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