ちょっとした工夫が豊かさを生み出す
豊かさとはなんだろう?
人はより豊かになりたいという欲求がある。今よりもっと良くなりたい。今よりもっと良い生活をしたい。その豊かになりたい欲求は自然でとても人間的だ。仕事を頑張って豊かになる。とてもいい心構えだと思う。どんどん豊かになればいい。豊かになるというとき、豊かさとは何を指すのだろうか?多くの人は給料のことを言うかもしれない。今月はこれだけ稼いだ、夏のボーナスはこのくらい出た、と豊かさをお金に換算して考える傾向が強いのではないでしょうか。お金はあるに越したことはない。お金は人生を豊かにするものである。しかし、お金という数字だけ価値基準を置くことで豊かにはなれない。そして、お金だけに価値基準を置くとお金という亡霊に取り憑かれ、いつも金欠感を感じながら過ごすことになるのです。
では、豊かさとはなんだろうか?心の感じ方である。そして、豊かさを感じられる空間と時間の中にいることだと思っている。例えば、コーヒーを飲むとしましょう。どこで飲むと豊かさを感じるだろう。チェーン店のカフェで窮屈な空間で硬い椅子に座りながらの飲むコーヒーとホテルのラウンジで広い空間でゆったりと飲むコーヒーとでは同じコーヒーを飲むにしても、豊かさの感じ方が違うでしょう。心の感じ方で豊かさは変わる。だから、豊かさを感じられる材料を揃えれば、ちょっとしたお金があれば、豊かさを感じることはできるのです。
私は昨日、家に帰って映画でも観ながらゆったりと過ごしたいと思いました。ただ、映画を観るだけでは味気ない。だから、彩りを与えようと、美味しいツマミを添えて、お気に入りのグラスで飲み物を飲みながら、映画を観ることにした。そして、いつものスーパーに寄って、ツマミを探したのですが、テンションが上がらず、、、。ですので、KALDIという店に行ったのです。KALDIは品揃えも豊富で店内の雰囲気も良くツマミを探している“その時間そのもの”にも豊かさを感じられます。そのツマミを買うという過程で豊かさを感じられる。そして、買ったツマミとお気に入りのグラスと共に映画を観る。映画を観るという行為にツマミとお気に入りのグラスを加えるという工夫をすれば感じられる豊かさは倍以上になる。そして、使ったお金は841円というちょっとした金額(ニョッキ、チーズ、コーンスナック)。ちょっとした工夫とお金があれば、お金という亡霊に取り憑かれることなく、より豊かな人生を送っていくことができるのではないでしょうか。
お金は大切である。ただ、そのお金の亡霊に取り憑かれて、金欠感を抱いているのは問題である。それよりも、日常生活に工夫に凝らし、豊かさを感じることが重要である。そして、その時、感じた豊かさがより豊かさを招き寄せるのです。「集中することは拡大する」。金欠感に集中していれば、より金欠になるし、豊かさに集中していれば、より豊かになるのです。
“今日、どんな豊かさを感じますか?”
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日も豊かさを感じながらお過ごしください。