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pairsから投資詐欺に引っかかりそうになった話(2)

私のニックネームを「misa」としておこう。相手はChris(ちなみにChrisはpairs上の実際の登録名だから、見つけた人は要注意!)。

pairsではマッチングするとメッセージをやりとりできるようになる。そこで、まずは簡単に聞かれ始める。「misaは大学で先生をしているなんてすごいね。何を教えているのですか?」など、そして、返事をするととても丁寧に、それは気持ちよくなるような褒め方をしてくれる。「Chrisはどうして日本で仕事をはじめることにしたの?」といった質問に対してもとても丁寧に答える。紳士的で、会話を続けるのもうまい。

そして、2-3日メッセージのやりとりをすると、「LINEを交換しませんか?」とくる。マッチングして、すぐにLINEに誘導すると警戒するだろう。十分会話を弾ませてから。

LINEをめでたく交換した後は、「どうして離婚したのか」といったダイレクトな質問をして、「元夫は君のことを理解してくれなかったんだね」と寄り添う。そして、「自分も元カノに捨てられて、重度の鬱病になったんだ。でも、そこから抜け出せた。今は貴重な経験だ。二人で未来を向いていこう」という、同様の不幸話であわせる。さすが。

私が「Chrisの夢は何?」と聞く。すると「お金を稼いで両親に楽をさせてあげること」とのこと。ここでややお金の話になる。「素晴らしい息子さんですね」と同調しておく。

マッチングしてから4日くらい経過。朝、昼、晩にはメッセージがくる。「おはよう。今日も良い1日を過ごしてね」「お昼は何を食べた?ちゃんと食べてるか心配だから連絡が欲しい」「夜は気をつけて帰ってね」など、めちゃまめ。そして、ハグやらキスやらのスタンプも必ず添えられている。

未来の妻とは、各地に旅行をしたい。など、夢を語りだす。ここで、「どこに行きたいの?」と聞くと、ちゃんと写真を出してくる。えらい。

夜にやりとりしていると、「ちょっと仮想通貨の今日の儲けの処理をするから待っててね」というのが時折はさまれるようになる。そして、休日の午後、「ぼくの趣味をmisaにもわかちたい。そして、未来に一緒に備えないか」ときた。キターー!

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