やまだしす ききたかったこと
落ち着きを取り戻してから、私は彼に手を合わせお線香をあげた。
Bがお茶が入ったよと呼びに来て私達はリビングに移動した。
温かいお茶を飲みながら、改めて死因や葬儀の様子を教えてもらった。
彼に連れ合いはおらず、故あってBが遺骨を預かっていることも。
最初こそぎこちない私達の会話だったが、時間の経過と共に緊張が解れ20年前にタイムスリップしていく。
学生時代のこと。
付き合っていた当時のこと。
そして、別れたあとのこと。
聞くか迷ったが、Bに聞いてみた。
「彼は、私のことを嫌っていたでしょう?」
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