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やまだしす それから

出会った日に文字通り一目惚れして
夏に告白されて産まれて初めて付き合って
2年経ってワガママになりすぎた私が別れを切り出して
ひたすら後悔し、引きずり続け
20年経って死んだと連絡が来て
遺骨を身に着けて、タトゥーに刻んだ

うまく脚色すれば(あともっと若ければ)
お涙頂戴の映画にでもなりそうなストーリー。

遺骨を身に着けても
タトゥーに刻んでも
正直なにも変わらない。

相変わらず私はごめんねとありがとうを言えなかったことを後悔しているし、たらればを考えて生きている。
別れたあと、どこかで生きていて幸せに暮らしていてほしい。とよく願った。
自分が悪いのがわかっているから、それだけを願ってた。
彼も似たようなことを考え、私の写真を大切にしていたり思い出話をすることもあったらしい。

いい大人が勇気を出せなかったせいでこの結果である。
どこかで若い人が目について読んでくれたなら
どうか「やらぬ後悔よりやる後悔」でぶつかってほしい。
連絡先なんて少し調べればわかるのに、勇気を出していたら、死ぬ前に会えただろうに。

生きていてほしかった。
ただ、それだけ。
でも、それが叶わなかった。
それ以上でも、それ以下でもない。

私もこれからもきっとなにも変わらないまま。
死を迎えるまで遺骨を身に着けて、身体に刻んだ花を撫でて生きるだけ。

誰にも言っていないこと。
どこかで誰かに「そうなんだ」と聞いてほしくて書き記しました。
目を通してくれた方がいらっしゃいましたら、ありがとうございました。
そして、こんなアホな大人にならぬように生きてるうちに頑張ってみることをおすすめいたします。

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